Snapdragon 845の実力は? レファレンスモデルでベンチマークテストをした結果Snapdragon 845 Benchmarking Workshop

» 2018年02月12日 14時00分 公開

 Qualcommが2017年12月に米ハワイ州マウイ島で開催されたローンチイベントで発表した次期プロセッサ「Snapdragon 845」。現行モデル「Snapdragon 835」が正当進化したハイエンドモデルとして搭載製品に期待を寄せているユーザーも多いことだろう。今回、米サンディエゴで開催された「Snapdragon 845 Benchmarking Workshop」にて同プロセッサを搭載したQualcommのレファレンスモデルを触る機会を得たので、ベンチマークテストの結果と雑感を紹介したい。

Snapdragon 845 今回テストしたSnapdragon 845搭載のレファレンスモデル
Snapdragon 845 背面にデュアルカメラを搭載するが、今回は利用できなかった

AnTuTu総合スコアで27万に迫る数字

 今回Qualcommから借用したレファレンスモデルで、アプリとブラウザのベンチマークテストをいくつか試してみた。総評でいえば、Snapdragon 835と比較してどのベンチのスコアも大幅に伸びており、最新プロセッサの実力を体感できた。

 例えばAnTuTu総合スコアは多くの835デバイスで17万〜19万程度の水準にとどまっている一方で、845のレファレンスモデルでは比較的安定して25万以上のスコアを出している。GPUについても835のAdreno 540から、845ではAdreno 630と世代が上がっており、ベンチマークテストの結果はQualcommが言う「GPU性能は前世代比で30%向上」に近い水準となっている。

Snapdragon 845 GFXBench 4.0 Manhattanを実行中
Snapdragon 845 GeekBenchのスコア
Snapdragon 845 システム情報を確認したところ
Snapdragon 845 Octaneのスコア
アプリでのベンチマークテスト結果
ベンチマークテスト バージョン スコア
3DMark Sling Shot Unlimited ES 3.0 v1.5.3074 Graphics Test 1: 42.7FPS / Test 2: 27.8FPS
3DMark Sling Shot Unlimited ES 3.1 v1.5.3074 Graphics Test 1: 31.4FPS / Test 2: 18.7FPS
AnTuTu v7.0.4 Total: 266186 / GPU: 107815
GeekBench v4.2.1 Single Core: 2457 / Multi Core: 8312
GFXBench 4.0 Manhattan v4.0.13 1080p Manhattan Offscreen: 83FPS
GFXBench 4.0 Manhattan 3.1 v4.0.13 1080p Manhattan 3.1 Offscreen: 60FPS
GFXBench 4.0 T-Rex v4.0.13 1080p T-Rex Offscreen: 150FPS
GFXBench 4.0 Car Chase v4.0.13 1080p Car Chase Offscreen: 35FPS

ブラウザ(Chrome)でのベンチマークテスト結果
ベンチマークテスト バージョン スコア
JetStream v1.1 86.226
Kraken v1.1 2438.5
Octane v2.0 15932
SunSpider v1.0.2 406.9

 レファレンスモデルにおける注意点としては、カメラ等の機能が有効化されておらず、全体にチューニング中の状態であること。そして廃熱の問題か、比較的すぐにプロセッサの温度が上昇してベンチマーク結果に影響を及ぼす傾向が見られたことだ。

 例えば、AnTuTuを最初に実行した時点では30度台だった温度が、ベンチマークを数回実行した後に47度まで上昇し、当初27万近かったスコアは25万付近まで落ちてしまった。テスト中は何度か冷却時間をおきながらベンチマークを実行したが、特にブラウザ関係を中心に後半に行ったベンチマークほどスコアが落ち込む傾向が出てしまっている。そのため、ベストな状態ではもう少しだけスコアが高く出ると考えてほしい。

Snapdragon 845 AnTuTuを初回実行後のスコア表示。温度は42度となっている
Snapdragon 845 複数のベンチを実行後にAnTuTuを再び実行した際のスコア。温度が47度まで上昇し、それに合わせてスコアも減少している

 もっとも、温度が上昇してスコアが落ちた状態であっても、Snapdragon 835の平均よりは高い水準を保っており、それだけ発熱が最低限度に抑えられていることが分かる。実際の製品でのパフォーマンスの差はサーマルデザインに依存する部分が大きいと考えられるが、いずれの製品においてもある程度期待通りのパフォーマンスは得られるはずだ。実際の製品が発表された段階で、あらためてチェックしていきたい。

取材協力:クアルコムジャパン

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