PC USER Pro
連載
» 2016年07月21日 10時00分 公開

ギリギリまで粘って仕上げにかかる「Windows 10 Anniversary Update」鈴木淳也の「Windowsフロントライン」

Windows 10の次期大型アップデート「Anniversary Update」が2016年8月2日に公開される。開発プレビュー版は細かい更新をギリギリまで重ね、不具合をつぶしている状態だ。

※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Anniversary Updateの完成直前に続く更新

 2016年7月29日の無料アップグレード期限が間近に迫った「Windows 10」。その直後の8月2日には、Windows 10の公開1周年を記念した無料大型アップデート「Anniversary Update(開発コード名:Redstone 1)」が配信される予定だ。2015年11月に配信された「November Update」に続く、Windows 10で2度目の大型アップデートとなる。

Anniversary Update Windows 10 Anniversary Updateは2016年8月2日に一般公開の予定。

 以前のレポートでは、7月9日(米国時間)にWindows Insider ProgramのFast Ringユーザーへ配信されたWindows 10開発プレビュー版「Windows 10 Insider Preview」の「Build 14385」をAnniversary Updateの「RTM(Release To Manufacturing)」に近づいたビルドとして紹介した。

 RTMとは「Release To Manufacturing」の略称で、製造工程向けリリースや量産出荷版などと呼ばれてきたものだ。RTMへの到達は、MicrosoftがOSソフトウェアをOEMへと提供し、最終製品として出荷できる準備が整ったことを意味する。

 しかし、「Windows as a Service」のコンセプトを掲げて定期的に最新機能をユーザーに提供していくことを目標にしているWindows 10では、Microsoftが意図的にRTMというキーワードの使用を避けており、現在はマイルストーンに達したOSビルドを業界関係者が便宜上RTMと呼んでいるだけだ。

 Build 14385を紹介した際、7月11日週の前半にはAnniversary UpdateのRTMに相当するWindows 10 Insider Previewのビルドが出る可能性を予想していたが、実際にはその後も更新が小刻みに続いており、締切前の追い込みラッシュとも言える状態だ。

 米国時間の7月12日には44個の不具合を修正した「Build 14388」、7月15日にはEdgeブラウザ用のAmazon向け拡張機能「Amazon Assistant」を追加した「Build 14390」、そして7月18日にはスタートメニュー、Cortana、アクションセンターの信頼性を高め、iPodをUSBマスストレージデバイスでマウント可能にした「Build 14393」が、Fast Ringユーザー向けに続々とリリースされた。7月20日にはSlow Ringユーザー向けにもBuild 14393の配信が始まっている。

Build 14393 7月18日(米国時間)、Windows Insider ProgramのFast Ringユーザー向けに配信されたWindows 10 Insider Previewの「Build 14393」

Build 14393が実質的なAnniversary UpdateのRTMか

 Windows 10 Insider PreviewはAnniversary Update前にいつまで更新されるのだろうか。連続アップデートはここで一段落つき、「Build 14393がAnniversary UpdateのRTMになるのではないか」という声が出てきている。

 米ZDNetのメアリー・ジョー・フォリー氏が関係者の話として伝えるところによれば、MicrosoftはAnniversary Updateの内部デッドラインとして7月20日での「サインオフ」を目標にしており、このタイミングで提供されているWindows 10 Insider Previewの最新ビルドがそのまま実質的なRTMになる可能性が高いという。

 この原稿を執筆している7月20日現在(日本時間)、Microsoftが社内の開発者向けに提供している内部ビルドはBuild 14393で止まっている。米国時間7月20日時点のビルドはBuild 14393の改良版か、あるいは1つだけ進んでBuild 14394あたりになるだろう。

 実際、Build 14393の時点でほぼバグ修正にその更新内容がとどまっており、これがそのままRTMとなる可能性が高いと筆者も考える。Anniversary Updateの一般公開日まで既に2週間を切っていることもあり、OEMメーカー各社の対応を考えれば、7月20日はギリギリのタイミングだろう。

 当初は7月中の公開とみられ、OSのバージョン名が「1607」(2016年7月の意味と思われる)となっているAnniversary Updateだが、Microsoftが正式に告知した8月2日には一般公開を迎えられそうだ。

Anniversary Update Anniversary Updateで強化される手書き入力機能の「Windows Ink」。タスクトレイの「Windows Inkワークスペース」アイコンをクリックすると、画面右側から「ドロワー(Drawer:引き出し)」が出現して、ペン入力で便利な各種機能や対応アプリ一覧が表示される。その他、Anniversary Updateではさまざまな新機能が盛り込まれている

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2023年11月11日 更新
  1. 「Meta Quest 3」を仕事に生かす 最大5画面のデスクトップを表示するMR対応「Immersed」は神アプリか (2023年11月09日)
  2. Googleの新型スマートウォッチ「Pixel Watch 2」はどこが変わった? 試して分かったこと (2023年11月10日)
  3. 次世代の「Core Ultraプロセッサ」に採用! リアルタイムレイトレに対応したIntel内蔵GPUの“秘密”に迫る (2023年11月09日)
  4. ウエスタンデジタル、小型スティック筐体を採用したUSB外付けポータブルSSD (2023年11月10日)
  5. ウエスタンデジタル、USB 3.2外付けポータブルSSD「サンディスク ポータブルSSD」の新モデル 転送速度を最大800MB/sに高速化 (2023年11月09日)
  6. 今後のMacはどうなる!? 新型「iMac」に見るGPUを強化したM3チップの実力 (2023年11月07日)
  7. M3ファミリー搭載の新型iMacと16インチMacBook Proを試して分かったこと (2023年11月06日)
  8. 「Steam Deck」にOLEDディスプレイ採用の上位モデルが追加 (2023年11月10日)
  9. 創業111周年を迎えたシャープのターンアラウンド 技術を軸にエッジAIで他社と連携も CTO兼R&D担当役員に聞く (2023年11月08日)
  10. 18.5型のビッグサイズでデスクトップ用スタンドも付属! VGA接続にも対応したアイティプロテックのモバイルディスプレイ「LCD18HCR-IPS」を試して分かったこと (2023年11月08日)