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AIやビッグデータとともに進化する「Microsoft Teams」の今 一歩先行くオフィス環境鈴木淳也のWindowsフロントライン(1/2 ページ)

» 2019年07月19日 12時00分 公開

 Microsoftが現在プッシュしているコラボレーションツール「Teams」だが、既に活用が進んでいる企業がいる一方で、まだそのメリットを把握できていないという人も少なからずいるはず。今回、Microsoftが米ワシントン州レドモンドにある本社キャンパスで実施した、日本国内の報道関係者向けツアーの中で、この最新ツール事情について触れる機会があったので、この「Teams」並びにその背後にある技術について少し整理してみよう。

Microsoft Teams Microsoftがプッシュしている「Teams」の特徴を端的にまとめたスライド
Microsoft Teams Teamsのチームごとに分かれた作業タブの1つ。各種情報がタブ切り替えでダッシュボード的に参照できる

ビジネス環境に応じてカスタマイズ可能なワークプレイス

 Teamsを「会話履歴やファイルを残せるチャットツール」のように考えている人も多いかもしれないが、これは半分正解であって不十分な解答だ。同社では「The hub for teamwork in Microsoft 365」とTeamsを紹介しているが、Microsoft/Office 365を利用する環境において、まずチーム間での共同作業の「起点」あるいは「中心(Hub)」となる。

 チャットを通じた会話の場であると同時に、自分が成すべき作業に必要な情報やファイルが全てそろっており、一種のポータルやブックマークのように機能する。その上で、エンタープライズ用途での利用に耐えられるだけのセキュリティ機能が提供される点が大きな特徴だ。

Microsoft Teams Teamsのメリットがいまひとつ見えないという人は、このスライドを見ると使い方が一発で分かるのではないだろうか。これが「The hub for teamwork in Microsoft 365」の意味するところだ
Microsoft Teams デバイスの種類や作業場所を選ばないのもTeamsの特徴だ。Office 365連携が必須とはいえ、Officeアプリがインストールされている必要さえない

 また同時に、Microsoftは日々の作業の多くが必ずしもOfficeのような同社製品上で行われているとは限らないことも知っている。ゆえにTeamsはサードパーティーアプリとの連携も重視し、よりカスタマイズ可能で柔軟な作業環境であることが重要だとしている。

 この柔軟性は作業環境にも表れており、例えばデバイスはWindowsやMacといったPC、スマートフォンからタブレット、そしてOfficeアプリケーションなど必要なツールが十分導入されていない作業環境で動作するWebブラウザまで、広く利用可能だ。

 そのため、オフィス内でなくても出先でスマートフォンアプリを通じてTeamsへアクセスし、PowerPointファイルを確認して微修正を行ったり、客先近くのコワーキングスペースで電話会議に参加したりと、時間と場所を選ばずに作業環境に触れられる。

 MicrosoftでTeams製品を担当する製品マーケティングマネージャのアヤ・タンゲ(Aya Tange)氏は、「2020年までに世界のビジネスワーカーの70〜80%は何らかの形でリモートワーク作業環境を持つことになる」と説明するが、Teamsはその手段を提供するツールの1つというわけだ。

 Microsoftでは2018年7月、先行するSlackに対抗する形でTeams無償版の提供を発表したが、同氏によれば、1年を経た現在でもほとんどのユーザーは有償版だという。

 今、Teamsが利用できるMicrosoft/Office 365の有償プランはF1/E1/E3/E5/Businessとなっているが、つまり現状のTeamsユーザーのほとんどが何らかの形ですでにMicrosoft/Office 365を利用していることを意味する。既存の問題解決を行うために新たにTeamsをワークフローに加えたわけで、確かにTeamsの市場は急成長しているものの、「Teamsの導入のみを目的」としたユーザーではない可能性が高い点に注意したい。

Microsoft Teams MicrosoftでTeams製品を担当する製品マーケティングマネージャのアヤ・タンゲ氏
Microsoft Teams モダンワークプレイスの世界で変化するビジネススタイルに合わせてTeamsの機能は提供される
Microsoft Teams 現在の導入実績。留意点としては、既存のMicrosoft/Office 365ユーザーがその延長で使っている製品ということが挙げられる
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