プロナビ

引導を渡されるWindows 8、生き続けるペイント鈴木淳也の「Windowsフロントライン」(1/2 ページ)

» 2019年04月30日 07時00分 公開

 前回の記事で少し触れた「Windows 8」だが、その役割を終え、Microsoftは予定よりもさらに早く退場させるつもりのようだ。

旧OSプラットフォームへのアプリ配信期間が大幅に短縮

 MSPoweruserなどが指摘しているが、Microsoftは同社の公式Blogにおいて開発者らに対して「Important dates regarding apps with Windows Phone 8.x and earlier and Windows 8/8.1 packages submitted to Microsoft Store」と題した旧OSプラットフォーム向けアプリのMicrosoft Storeでの扱いについて、2019年4月2日(米国時間)に記述をこっそりと変更し、「Windows 8」へのアプリ配信の猶予期間を大幅に縮小させている

 現行版WebArchive版を比較すると一目瞭然だが、これまでWindows 8のアプリ配信とアップデート提供は8.1と同等の「2023年7月1日まで」だったものが、変更後は「2019年7月1日」まで一気に縮まっている。

Windows 10 変更後のMicrosoft Store経由での旧OSプラットフォームへのアプリ配信ポリシー

 正確にいえば、Windows 8のサポートは「2016年1月12日」ですでに終了している。Windows OSは提供開始から延長サポート込みで10年間のサポートが保証されているが、これはService Packなどを当てて最新状態に保っていた場合の話だ。

 最新のService Packを適用していない場合、それがリリースされてから約2年間の猶予期間が設けられ、それを過ぎた段階で当該OSは10年間を待たずにサポート終了となる。Windows 8.1はWindows 8にとってのService Pack的な扱いとなっており、実質的にはWindows 8.1へとアップデートすることでWindows 8の寿命は2023年1月9日へと延長される。

 Windows 10では「Feature Update(機能アップデート)」と呼ばれる年2回の大型アップデートを適用し続けることで、サポート期間が延長され続ける。

Windows 10 Windows 8.1のサポートライフサイクル

 その意味では、すでにパッチ適用の終了したWindows 8はサポート対象外であり、Microsoft Store経由でのアプリ配信を止めるというのも理にかなっているのだが、わざわざ半年前の表記を書き換えてまでこっそり引導を渡そうとするあたり、念の入った対応だといえるかもしれない。

 では、どの程度の影響があるのか? StatCounterのデータによれば、Windows 8の現在のシェアは2.2%であり、決して多くはないものの、稼働台数を考えれば少なくとも数百万台の水準で存在している可能性がある。Microsoftとしては早めに引導を渡すことでWindows 8.1、あるいはWindows 10へと残りのユーザーを誘導したいのかもしれない。

Windows 10 Windows OSのバージョン別シェア推移(出典:StatCounter)
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月09日 更新
  1. 超小型レトロオーディオ体験をFIIO「Snowsky ECHO NANO」で スマホリスニングのモヤモヤを解消するかも? (2026年09月08日)
  2. 「RTX Spark」搭載のWindows PCは10月に登場 LAN内のPCを束ねてローカルAI処理を分散・高速化する「NVIDIA PAIR」β版も公開 (2026年09月07日)
  3. 10月に登場する「RTX Spark」搭載PCで見た“不可解な”設定値 次期Windowsで変わるGPUメモリの仕組み (2026年09月07日)
  4. 両手が塞がっていても瞬間解錠できるスマートキー「SwitchBot スマートロック Ultra 顔認証パッド」がセールで20%オフの2万7980円に (2026年09月08日)
  5. 再来する“グラボ複数挿し”需要! 220mm径の巨大ファン搭載ケースやFractal新モデルがアキバで話題に (2026年09月07日)
  6. 省スペースで静音性に優れた3Dプリンタ「Bambu Lab A1 mini」がセールで25%オフの2万9900円に (2026年09月08日)
  7. 実売1万円台&縦置き対応! ONPUの14型モバイルディスプレイは初心者の強い味方だった (2026年09月08日)
  8. バッテリーを外せば約639g! 最新CPU「Intel Arc G3 Extreme」搭載の8型ゲーミングPC「OneXFly APEX Air」に触ってきた (2026年09月07日)
  9. HUION、アス比3:2の90Hz駆動ディスプレイを搭載したペン入力対応12.2型Androidタブレット (2026年09月08日)
  10. シャープのコンパクトで加湿レスな空気清浄機「FU-T40-H」がセールで26%オフの2万2000円に (2026年09月08日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー