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「Sets」騒動に見るWindowsのユーザーインタフェースあれこれ鈴木淳也の「Windowsフロントライン」(1/2 ページ)

» 2019年04月26日 07時00分 公開

 皆さんは「Sets(セット)」という機能をご存じだろうか。2017年末にWindows Insider Program参加者のごく一部にテスト提供が開始され、2018年5月にWindows 10のInsider Previewの一部として機能が多くのユーザーに開放された後、2018年6月末に配信がスタートした「Build 17704」で機能が無効化されるといった具合に、実質的にわずか1カ月少々の一般プレビューで彗星(すいせい)のように現れて消えていった機能だ。

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「Sets(セット)」に見るWindowsのUI

 簡単にいえば、これまでアプリごとに独立したウィンドウが存在していたWindowsにおいて、個々のアプリを1つのウィンドウ内の“タブ”としてまとめることが可能で、アプリの切り替えや起動、終了は“タブブラウザ”のような仕組みになる。スマートフォンやタブレットなど“スマートデバイス”的なユーザーインタフェースが広がりつつある現在、それに沿った形にWindowsを“寄せていく”という狙いがあったのではないかとも予想する。

Windows 10 「Sets」が組み込まれたWindows 10 Insider Previewを試したところ

 このSetsだが、Insider Previewでのテスト中止後もMicrosoftでは「Setsの搭載はいったん引っ込めるが、将来的に組み込む機能の優先リストには入っている」というスタンスで、近い将来にも復活がほのめかされていた。

 だがZDNetのメアリー・ジョー・フォリー氏によれば、同氏の情報源の話として「Setsの組み込みを最終的に断念」したようだ。理由としては「テスターからの評価が芳しくなかった」というもので、最初に搭載が見送られた「April 2018 Update(1803)」以降も機会をうかがっていたが、2018年末に開発がスタートした「Chromium Edge」を今後推進するにあたり、Setsを機能として取り込むかが焦点となり、最終的に前述の判断に至ったとジョー・フォリー氏は指摘している。

Windows 10 「Chromium Edge」が試せるMicrosoft Edge Insiderのページ

 Setsに関する直近の公式コメントとしては、Neowinが報じていたMicrosoftシニアプログラムマネージャのRich Turner氏のTwitterでの発言が挙げられる

 同氏は2018年4月に公式Blogの中で「Tabbed Console」という名称で「Sets」の機能紹介を行っていたが、これについて「May 2019 Update(1903)」での搭載を質問したユーザーに対して、「The Shell-provided tab experience is no more, but adding tabs is high on our to do list.(今後シェルがタブ機能を提供することはないが、タブ機能の追加自体はTo Doリストでも高い優先順位にある)」と返答している。

 つまり、Windows 10の機能として「Sets」のような「アプリのタブ切り替え」は提供されないが、PowerShellなどの個別アプリの機能として提供される可能性についてはあるというわけだ。

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