現在、Windows Insider Programの「Release Preview」で広域テストが行われている「19H1」こと「May 2019 Update(1903)」だが、問題がなければ予定通り「5月後半」には一般提供が開始される。このMay 2019 Updateについて、インストール時のシステム要件やアップデートの際の注意事項がいくつかMicrosoftのサポート文書で判明しているので紹介しよう。
一部のタブレット端末や仮想環境上においてWindows 10を動作させているユーザーで注意したいのが、ストレージの空き容量だ。「October 2018 Update(1809)」以前は32bit版で16GB、64bit版で20GBとなっていたものが、「May 2019 Update(1903)」ではいずれも32GB以上となっている。
なぜ一気にストレージ要件が増加したのかは不明だが、テレメトリで全体情報を把握しているMicrosoftが問題ないと判断したことから推測するに、問題となるユーザーが比較的少数であると考えられる。いずれにせよ、該当するユーザーは注意しておきたい。
もう1つが「(Windows Insider Program)"This PC can't be upgraded to Windows 10" error on a computer that has a USB device or SD card attached」のタイトルで報告されているサポート文書の注意書きだ。
タイトルにもあるように、外部接続のUSBストレージやSDメモリーカードをPCに挿入した状態でアップグレードを行おうとした場合、「This PC can't be upgraded to Windows 10.」と表示されて動作が終了する。
これは、アップグレード前後でこれら外部ドライブの「ドライブレター(DドライブやEドライブのような表記)」が変化することに由来するもので、そこで発生する問題を未然に防ぐためにすべて取り外しを推奨しているという。もしエラーで「October 2018 Update(1809)」が導入できなかった場合に試してみるといいだろう。
Microsoftがβテストを続けている次期デフォルトブラウザ「Chromium Edge」(正式名称ではなく便宜的な名称)について、以前のレポートで「(軽量ブラウザ的に)Chromeの代替として利用するのはお勧めできない」と紹介した。
理由として、レンダリングエンジンがChromeと同等の「Blink」である一方、「(ブラウザの標準機能として用意されている)Googleのサービスがそのまま利用できず、Microsoftベースのものに置き換えられている」「ブラウザを識別するためのユーザーエージェント(User Agent)が純粋なChromeとは異なるので、サイトやサービスの動作が保証されない」といった問題が挙げられる。
今回、特に後者について、やはりChromium EdgeとChromeは異なるということを示すかのような話題が2つほど出ており、改めて紹介しよう。
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