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» 2015年12月17日 16時30分 公開

OneDriveの無料15GBを守る方法 1月末まで手続き必須鈴木淳也の「Windowsフロントライン」

「OneDrive」の容量削減に批判が殺到。これを受けて、Microsoftは無料サービスユーザーに提供する15GBのストレージと15GBのカメラロールサービスを維持することとした。ただし、維持するには2016年1月31日までに手続きが必要だ。

結局、無料15GB+カメラロール15GBは保持可能に

 米Microsoftが11月2日(現地時間)に発表したクラウドストレージサービス「OneDrive」の容量プラン変更は、多くのユーザーに衝撃を与えた。Office 365ユーザー向けの「容量無制限」を廃止して最大1TBとし、無料サービスユーザーに提供される15GBのストレージは5GBまで縮小、さらに15GBのカメラロールボーナスも廃止と、利用できる容量が大幅に縮小されてしまったからだ。

 この騒動の背景や、実際にMicrosoftが行った変更、そして影響を受けるユーザーがすべき対応については、以前の連載記事でまとめた通りだ。

 その後、OneDriveのユーザーフォーラム「OneDrive UserVoice」には、「われわれのストレージを返せ(Give us back our storage)」というスレッドにユーザーの嘆願が7万件以上寄せられた。これを受けて、Microsoftは当初の方針を転換し、容量の維持とボーナスの継続を決定するに至っている。

OneDrive UserVoice OneDriveのユーザーフォーラムには、容量削減に抗議する多くのユーザーの声が集まった

 具体的には、容量削減が発表された無料サービスのユーザーについて、15GBの基本容量と15GBのカメラロールボーナスを合わせた計30GBがそのまま維持できるようになった。ただし、計30GBを継続利用するためには、専用Webページ(https://preview.onedrive.com/bonus/)で「Keep your free storage」ボタンをクリックし、“オプトイン”動作を行わなければならない。

 ボタンを押した後、Microsoftアカウントへのサインイン動作やパーミッションの開放に同意する必要があるが、容量を維持できた場合には「Success!」と表示されるので、これで準備完了だ。この専用ページでの手続きは2016年1月31日まで有効なので、早めに作業を済ませておくべきだろう。

無料クラウドストレージの継続利用手続きページ 15GB+15GBの無料クラウドストレージ容量を維持するためには、Microsoftが用意した専用ページで2016年1月31日までに手続きを完了する必要がある。このページで「Keep your free storage」ボタンを押す
パーミッション ボタンを押した後、Microsoftアカウントへのサインイン動作やパーミッションの開放に同意する必要がある
Success! 「Success!」の表示が出たら15GB+15GBの容量維持に成功だ。現状のまま今後も使い続けられる

 この操作を行わなかったユーザーもしくは新規のOneDriveユーザーは無料ストレージが5GBまで減り、カメラロールのボーナスもなくなるので注意してほしい。仮に容量が5GBに制限されたとしても、クラウド上に保存したデータ自体は今後1年間読み取ることが可能なため、最悪救出することだけはできる。

 一方、コンシューマー版OneDriveのOffice 365 Home/Personal/University契約ユーザー向けの1TB提供という従来方針はそのままだが、不服な場合は全額払い戻しをする。また、Office 365 Personalの契約ユーザーには救済策として「1年間の無料1TBストレージ」が利用可能になるという。既にOffice 365経由で1TB以上の容量を使用していたユーザーや、Office 365 Personalの元契約ユーザーで1年間の無料1TBストレージを得たユーザーは、2016年のあるタイミングで警告メッセージを受け取ることになるという。

 なお、企業向けOffice 365ユーザー向けの新たな対策などは発表されていない。

Office 365を契約した筆者のOneDriveの利用状況。最終的に期限付きのボーナス以外は、容量がそのまま維持されることになった

 結局、容量無制限サービスの変更以外は白紙撤回に近い形で方針を翻したMicrosoftだが、これでユーザーに不信感を与えたマイナス効果は大きく、「いつかは容量削減やサービス中止もあり得る」とあらためて考えさせる契機となった。クラウドストレージは万能ではなく、ユーザー自身も「特定のサービスに依存しすぎない」ということを肝に銘じておくべきかもしれない。

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