「みんなで作るWindows 10」というMicrosoftの願い鈴木淳也の「Windowsフロントライン」(1/2 ページ)

» 2016年03月31日 00時00分 公開
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 日本マイクロソフトは、国内初となるイベント「Windows Insider Meetup in Japan」を4月に開催する。Windows Insider Program参加者向けのイベントで、4月10日に大阪、4月17日に東京で開催する予定だ。

 同イベントではWindows Insider Programの概要のほか、直前に開催される「Build 2016」の報告、プログラム参加者によるLightning Talk、さらに懇親会など、情報交換会やファンイベントの色が濃い。両会場とも既に申し込み定員に達しているが、これを機会に、Windows Insider Programとは何かについて、あらためて考えてみたい。

Windows 10 Insider Preview Windows Insider Program参加者に配布されているWindows 10プレビュー版「Windows 10 Insider Preview」。一般公開されているWindows 10製品版のアップデートより先に、開発中の新機能を試すことができる

「Windows Insider Program」本当の狙い

 Windows Insider Programは「発売前段階にある開発中のWindows 10に触れられる」というのが最大の特徴だ。本連載でも、同プログラムで配信されてくる開発中の最新ビルドに加わった新機能などを何度も紹介してきた。

 その性質上、「アプリ開発者や企業のIT部門担当者」などが対象と思われがちで、実際に筆者もそのように考えていたのだが、日本マイクロソフトでWindowsやSurfaceのプロダクトマネージャーを務める春日井良隆氏の説明はそれと異なる。

 同氏によれば、「Windowsのファンを対象にしたプログラム」が本来の役割であり、Windows Insider Programプログラム参加者が利用可能なWindows開発チームへのフィードバックツール「Insider Hub」を介して、「自分たちもWindows 10の開発に参加して、一緒に作り上げていってほしい」というのが、Microsoftの本音という。

Windows Insider Program Windows Insider Programのページ。一般ユーザーでも参加できる

 以前に、Windows Insider Programで従来より提供されている「Fast Ring」「Slow Ring」に加えて、新たに「Release Preview」の提供が始まったことを紹介した。

 Fast RingやSlow Ringでは、一般ユーザーに提供されているビルドよりも最新のものが定期的に配信されてくるが、「Release Preview」ではビルド番号そのものは一般ユーザーと変わらず、ドライバや各種アップデートのみ最新のものが配信されてくる。つまり、Windows Insider Programに参加しながらも、安定性の高いビルドでOSを使い続けることができるのだ。不安定で不具合を含んだビルドが配信され、メイン環境としての利用が難しいFast RingやSlow Ringとはその点が異なる。

Release Preview Windows 10 Insider Programでは、Release Previewを選択できるようになっている

 一方で、Windows Insider Programのもう1つの特徴であるInsider HubがRelease Previewでは引き続き利用可能であり、一般ユーザーとほぼ同等の環境ながらフィードバックのみは行える。Release Previewの提供が開始された意味は、恐らくほぼInsider Hubにあると考える。

 Insider Hubを通じて報告された不具合や要望は、Windows開発チームへと伝えられ、共有されることになるが、この意見は必ずしも通るとは限らない。

 しかし、貴重なフィードバックは開発の優先順位決定や機能改良の判断材料とされ、今後のWindows 10最新ビルドに少しずつ反映されることになる。「みんなで作るWindows 10」を体現する重要なツールがInsider Hubなのだ。

 先ほど、「Windowsのファン」を対象にしているという話をしたが、アプリ開発者や企業のIT部門担当者ばかりでなく、仕事にホームユースにWindowsを日々活用するユーザーが一丸となってWindowsエコシステムを盛り上げていこう……というのが、Windows Insider Programの本当の狙いとなる。

Insider Hubアプリ Windows Insider Programに参加すると、Insider Hubアプリも入手できる
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年07月27日 更新
  1. エアコンがない部屋を冷やせる「Dreemstar 冷風扇」がセールで50%オフの9980円に (2026年07月23日)
  2. 64GBメモリ/2TBストレージ/Ryzen AI Max+ 395搭載のハイエンドミニPC「MINISFORUM MS-S1 MAX」がタイムセールで27%オフの43万2799円に (2026年07月25日)
  3. NVIDIAが次世代AI超解像技術「DLSS 5」の今秋投入を明らかに/MicrosoftとMistralが欧州におけるAI演算能力の拡大で戦略的提携を発表 (2026年07月26日)
  4. 高価なグラフィックスカードを守る「過熱保護ケーブル」に注目! 夏を乗り切るNoctua製簡易水冷も販路拡大で続々入荷 (2026年07月25日)
  5. プラネックス、10GbE接続に対応した5ポート搭載アンマネージドスイッチ (2026年07月24日)
  6. 実売2万円切りで実働10日間のバッテリー駆動! 「Amazfit Bip Max」は初めてのスマートウォッチに最適か (2026年07月24日)
  7. 東レの最新カーボン技術で約999gと長時間バッテリーを両立させた“法人向けLAVIE”が登場 ブランド統一の背景とは (2026年07月23日)
  8. Arm版Windows 11は“普通”に使えるのか? 「FMV UQ-L1」で試して分かった快適さと“鬼門” (2026年07月22日)
  9. Windows 11 バージョン 24H2/25H2搭載のデル製PCに6月のプレビュー更新を適用するとパフォーマンス低下の恐れ 「帯域外更新」で対処 (2026年07月23日)
  10. ケーブル抜き差しで“瞬断”しない、バッファローの高出力な多ポートUSB PD充電器が便利すぎる (2026年07月23日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー