メモリの値上がりと品薄具合が深刻化している。兆しは10月中旬からみられたが、11月に入って傾向がより顕著になった。DDR5/DDR4共に値上がりが目立っており、「仕入値が2倍近くになったものあります」(TSUKUMO eX.)という。メーカーや規格を問わず、全般的な動きだという。
例えば、TSUKUMO eX.ではDDR5-5600/6000の32GB×2枚キットは大半が売り切れており、4万円以下のモデルは週末を待たずに品切れとなりそうな状況とのことだ。同店は「供給が安定していないんですよね。どうも代理店側にも入っていないようで、かなり上流の方で流れが止まっている感じがします」と話していた。
混乱の背景について、あるショップは「AI特需でそちらに回されているという話も聞きます」と語り、「もともと供給も値段も動きやすいパーツですけど、ここまでいくともうダメですね」と降参のポーズをしてみせる。
状況が落ち着くメドも見えていない。パソコンSHOPアークは「まだ過渡期だと思います。ピークアウトしたらそこから見えてくるのかなと。半年……、いやもっと先まで見据えないといけない状況じゃないでしょうか」とため息をついていた。
今週(11月2日週)、同店にはCrucialのDDR5-5600 8GB×2枚キット「CT2K8G56C46U5」が入荷していた。価格は1万9800円だ。「ヒートシンクのないシンプルなメモリですが、それでも16GBで2万円。そして、入荷数もそこまでじゃない感じでして」(同店)
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