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誤って上書き保存した写真や動画も元通りに OneDriveのバージョン履歴が進化:鈴木淳也の「Windowsフロントライン」

» 2017年07月26日 15時30分 公開

 MicrosoftによるWindows 10標準のオンラインストレージ機能である「OneDrive」は、単にファイルをクラウド上に保存するだけではない。これを通じて同一アカウント内でデバイスをまたいで作業環境を引き継いだり、あるいはユーザー同士の連携を可能にしたりと、Microsoftが提供するエコシステムの入口のような役割も果たしている。

 このOneDriveが、この夏にさらにパワーアップする。Microsoft公式のOffice Blogによれば、2017年夏の間に全てのユーザーに対してクラウド上での「バージョン履歴(Version History)」機能を拡張する予定だ。既に一部のユーザーに提供を始めている。

OneDrive OneDrive.comでバージョン履歴機能を利用できる

 ファイルのバージョン履歴機能とは、過去の編集作業の履歴を記録しておくもので、これを利用すれば編集前の過去バージョンのファイルを取り出せる。つまり、うっかり誤った編集作業をしたまま上書き保存してしまったファイルも、この機能を使えば過去のバージョンに復元できるわけだ。過去のファイルと最新ファイルを比較して差分をチェックすることもできるなど、OneDriveの活用の幅が広がっている。

 OneDriveのバージョン履歴機能は現在でもOfficeファイルを対象に利用できるが、今後はテキストやPDF、CAD、さらには写真や動画なども対象となり、OneDriveで扱うあらゆるファイル形式に対応する。レタッチ後の写真を保存したが、気に入らないので再度過去のファイルを取り出して作業し直すといったことも可能だ。

 使い方は簡単で、OneDrive.com上にあるファイルの右クリックメニューから「バージョン管理」を選択すれば、過去バージョンのファイルの閲覧や復元が行える。バージョン履歴は過去30日分を保存できる。

OneDrive 過去30日間の作業ファイルを履歴をさかのぼって取り出せる

 Microsoftによると、今回のバージョン履歴機能の拡張はユーザーフィードバックで最も要求の高かった機能の1つという。過去には容量削減などの問題で批判されたこともあるOneDriveだが、今回は待望のバージョン履歴機能の拡張を行い、Windows 10の次期大型アップデート「Fall Creators Update」では「Files On-Demand」機能を復活させる予定があるなど、品質改善を続けてユーザーに歩み寄っている。

 ファイルのバージョン履歴機能を備えた他社のオンラインストレージサービスもあるが、Windows 10の標準機能としてOSに組み込まれているOneDriveのクラウド上で実現できるようになったことは見逃せない。日ごろからOneDriveを起点に作業をしているユーザーには便利な機能拡張となるはずだ。

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