PC USER Pro

Windows Updateのストレスが減る? 操作不能になる時間を短縮鈴木淳也の「Windowsフロントライン」

» 2017年07月24日 16時30分 公開

 Windowsユーザーにとって憂鬱(ゆううつ)なことの1つが、定期的にやってくるセキュリティ対策などのWindows Updateだ。アップデートと再起動の実行によって、最低でも十数分程度は操作不能になるため、どうしても生産性が落ちてしまう。

 Windows 10ではアップデートに伴うOSの再起動を行わない「アクティブ時間」の設定が可能だが、一般ユーザー向けのWindows 10 Homeでは基本的に自動でWindows Updateが行われ、手動で制御できないため、意図しないタイミングでWindows Updateが始まってしまい困った経験を持つ方も少なくないだろう。

 Microsoftもこうした問題は把握しており、今秋に配信される予定のWindows 10次期大型アップデート「Fall Creators Update」では改善策を講じる。Windows 10のFeedback Hubでの報告によれば、Windows Update実行中に操作不能になる時間が短縮されるようアップデートプロセスを見直すという。

バックグラウンド処理を増やして操作不能な時間短縮へ

 Windows Updateは、ユーザーの操作が可能な段階でバックグランドタスクとしてアップデート作業が進む「オンラインフェーズ」と、ユーザーの操作が不可能になる段階の「オフラインフェース」に分かれている。

Online phase Windows Updateのオンラインフェーズ
Offline phase Windows Updateのオフラインフェーズ

 現行のWindows Updateのプロセスを単純化すると、以下の順番で処理が行われる。オンラインフェーズとオフラインフェーズが完了し、最終的な再起動が実行されると、PCはオンラインに戻って利用可能になる仕組みだ。

  • オンラインフェーズ(ユーザーの操作が可能)
    • PCがアップグレードをチェック
    • アップグレードのダウンロード
    • インストールを開始する前の再起動までの待機処理
  • オフラインフェーズ(ユーザーの操作が不可能)
    • PCの再起動とインストールプロセスの開始
    • ユーザーコンテンツ(アプリや設定)のバックアップ
    • 新しいOSファイルの書き込み(Windows Image:WIMプロセス)
    • ドライバとOS関連ファイルの移行
    • ユーザーコンテンツの復元
    • PCの再起動とアップデートの後処理

 新しいWindows Updateのプロセスでは以下のように、オフラインフェーズに行われる作業のうち、「ユーザーコンテンツのバックアップ」と「新しいOSファイルの書き込み」の2つをオンラインフェーズに落とし込み、ユーザーが操作不能になる時間の短縮を図る。

  • オンラインフェーズ(ユーザーの操作が可能)
    • PCがアップグレードをチェック
    • アップグレードのダウンロード
    • ユーザーコンテンツ(アプリや設定)のバックアップ
    • 新しいOSファイルの書き込み(Windows Image:WIMプロセス)
    • インストールを開始する前の再起動までの待機処理
  • オフラインフェーズ(ユーザーの操作が不可能)
    • PCの再起動とインストールプロセスの開始
    • ドライバとOS関連ファイルの移行
    • ユーザーコンテンツの復元
    • PCの再起動とアップデートの後処理

 Microsoftによれば、これでかなり操作できない時間の短縮が可能になるというが、実際にどの程度有効かは不明だ。

 オンラインフェーズでは、ユーザーの操作性に影響を与えないよう、低い優先度でバックグラウンド処理が進むため、このプロセスを増やしたことで、Windows Updateの合計時間は長くなるという。また、オンラインフェーズ中の手動による再起動は厳禁だ。

 しかし、オフラインフェーズの削減によって、操作できない時間は短くなり、ユーザーの利便性は高まることが期待できる。うまくいけば、Windows Updateに伴う生産性の低下を従来より抑えられるかもしれない。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年02月23日 更新
  1. モニター台とドッキングステーションが合体した「Anker USB-C ハブ 10-in-1 Monitor Stand」が28%オフの1万7990円で販売中 (2026年02月20日)
  2. 上下2画面で作業効率を大幅に高める「InnoView デュアル モバイルモニター」が36%オフの2万8212円に (2026年02月20日)
  3. マウスの概念が変わる! ロジクールG「PRO X2 SUPERSTRIKE」が切り開く“身体感覚”と直結する新たなクリック体験 (2026年02月18日)
  4. 内蔵タッチパッドが変形する「EWiN 折りたたみワイヤレスキーボード」が24%オフの5319円で販売中 (2026年02月20日)
  5. 16GB版と8GB版のすみ分けが進むRTX 5060 Ti――HDD「完売」報道の影響は? 今週末のアキバパーツ事情 (2026年02月21日)
  6. 音楽生成モデル「Lyria 3」をGeminiアプリに統合 日本語の歌詞にも対応/「ChatGPT」に新たなセキュリティ機能「Lockdown Mode」を導入 (2026年02月22日)
  7. 微細な造形を圧倒的な解像度で実現する3Dプリンタ「ELEGOO Saturn 4 Ultra 16K」が20%オフの7万2798円に (2026年02月20日)
  8. 「UGREEN Revodok USB-C ハブ 6in1」が2000円で買える (2026年02月17日)
  9. ルンバが日本のために本気を出した! 「Roomba Mini」が示す“小が大を兼ねる”新基準とは (2026年02月21日)
  10. 「UGREEN ワイヤレスHDMI送受信機」が25%オフの8999円に (2026年02月19日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年