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新Surfaceは10月末にロンドンで発表か 3日はMixed Realityイベントも:鈴木淳也の「Windowsフロントライン」

» 2017年09月29日 14時00分 公開

 Microsoftにとって収穫の秋が訪れようとしている。Windows 10の次期大型アップデートである「Fall Creators Update(1709)」がリリースされる10月は、IT業界にとってWindows PCならびに周辺ハードウェアの収穫期だ。

 近年のMicrosoftは10月にメディアイベントを開催してホリデーシーズン商戦に向けたSurfaceの新製品を発表してきたが、2017年もまたハードウェアの祭典が開催される。

Surface 米Microsoftが開催した2016年10月のメディアイベントでは、28型大画面の液晶一体型デスクトップPC「Surface Studio」などを発表

10月のMicrosoftイベントは2回開催、第1弾の主役はMixed Reality

 複数の海外メディアが報じているが、米Microsoftは10月3日(現地時間)に「Windows Mixed Reality(MR)」関連のイベントを米カリフォルニア州サンフランシスコで開催する。既にメディア関係者らへの招待状が発送されており、何らかの新発表があるようだ。

 これまで10月開催イベントの主役はSurfaceハードウェアなどPC周辺であり、Windows MR限定というのは非常にレアだ。しかも開催場所は従来の米ニューヨークではなく、Microsoftにとって本来はアウェーの土地であるシリコンバレーの中心地の1つ、サンフランシスコとなる。イベントにはHoloLensの開発者である米Microsoftテクニカルフェローのアレックス・キップマン氏が登壇する予定で、Windows MRにフォーカスした内容になるのは間違いなさそうだ。

HoloLens 米Microsoftが開催した2015年1月のメディアイベントで「HoloLens」を初披露したアレックス・キップマン氏

 ただ、このイベントで何が発表されるのか、現時点でほとんど情報がない。Fall Creators Updateの提供は10月17日に開始され、これに合わせてOEM各社からWindows MRを利用するためのVR HMD(ヘッドマウントディスプレイ)が一般向けに299ドルからの価格で販売される。

 これらパートナー製品やFall Creators UpdateにおけるWindows MR機能の紹介だけという線も捨てきれないが、一方でわざわざ一部メディアを対象とした招待制イベントを開催するということで、Windows MRに関する何らかの新しい発表があると考えるのが自然だ。それが新ハードウェアなのか新サービスなのかは不明だが、キップマン氏の発言に注目したい。

 なお、このイベントでAIコプロセッサを包含した「HPU 2.0」を搭載する次世代HoloLensが発表される可能性は極めて低いとみられる。

 理由は幾つかあるが、現在のHoloLensはB2Bの市場がメインであり、コンシューマー向けの製品は当面展開されない。B2Bの市場はまだ立ち上がり始めたばかりであり、短いサイクルで新製品を頻繁に市場投入するよりも、開発者コミュニティーを含めて市場を丁寧に成熟させるほうが重要だ。

 従って、HoloLens v2(仮称)の投入は早くて2019年ごろとみられており、仮にキップマン氏がこの話題に触れても、HPU 2.0関連での目標やロードマップに言及するにとどまるだろう。

HPU 2.0 MicrosoftはAI処理に特化したチップを搭載するコプロセッサ「HPU(Holographic Processing Unit) 2.0」を開発。次世代HoloLensに搭載される見込みだ

第2弾のSurfaceイベントは10月31日にロンドンで開催か

 そして10月に開催されるイベントの第2弾がSurfaceの発表となる見通しだ。ただし2017年はイレギュラーなようで、発表の場は専用イベントではなく、その場所も米ニューヨークではなく英ロンドンだという。

 実際、Microsoftは英ロンドンで10月31日と11月1日(現地時間)の2日間にわたって「Future Decoded」というイベントを開催する。米The Vergeのトム・ウォーレン氏によれば、ここでは基調講演にSurfaceなどのハードウェア製品開発を取り仕切るパノス・パネイ氏が登壇する予定であり、少なくとも「1つのハードウェア新製品」が発表されるという。

Future Decoded 10月31と11月1日に英ロンドンで開催されるFuture Decodedイベント公式ページ

 現在のところ、この製品は「Surface Pro with LTE」が最有力だ。既に英国の一部小売店ではスペックの構成や価格がフライング掲出されたようで、話題になっている。

Surface Pro 発表される新製品としては「Surface Pro with LTE」が最有力。画像は現行のSurface Pro

 問題はここで発表されるのがSurface Pro with LTEの1製品のみかという点だ。近々発表が見込まれるSurface新製品の候補は幾つかあるが、今のところ「Surface Bookの後継モデル」「Surface Hubの後継モデル」「Qualcomm Snapdragon 835を搭載したWindows 10 PC」のいずれかだと予想される。

 ただ、米ZDNetのメアリー・ジョー・フォリー氏によれば、(仮に発表が2017年内でも)Surface Bookの次期モデルは2018年初頭まで出荷されず、Surface Hubについても2018年初頭の可能性が高いと自身の情報源からの話を紹介している。少なくとも、ホリデーシーズン商戦に投入できない時点で10月発表の意味はあまりなく、現時点でFuture Decodedでの発表はSurface Pro with LTEが中心という可能性は高い。

 一方で、Qualcomm Snapdragon 835を搭載したWindows 10 PCについてMicrosoftは「2017年第4四半期中の提供開始」という姿勢を崩しておらず、ホリデーシーズン商戦に間に合わせるためには少なくとも11月初旬のタイミングまでに発表しなければならない。

 発表の場としてFuture Decodedは最後のタイミングに近く、同分野での参入を表明しているASUS、HP、LenovoといったOEMメーカーにとってもアピールの機会が限られることになる。Microsoftが別の機会を用意する可能性もあるが、現在のターゲットとしてはこのイベントで発表されることも考えておいていいかもしれない。

Always Connected PC MicrosoftはQualcommプロセッサ採用のPCは全てLTE対応になると説明。写真はMicrosoftの掲げるコンセプト「Always Connected PC(常時接続PC)」に賛同するOEMメーカーや携帯キャリア

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