PC USER Pro
連載
» 2017年07月27日 11時30分 公開

Windows 10のアップデートで退場していく旧世代アプリたち鈴木淳也の「Windowsフロントライン」

Windows 10次期大型アップデート「Fall Creators Update」に搭載される新機能が注目を集める中、ひっそりと退場していく旧機能もある。

 Microsoftは2017年秋の配信開始に向け、Windows 10次期大型アップデート「Fall Creators Update(1709)」の開発を進めている。同アップデートでは発表当初に注目された「タイムライン」と「クラウドクリップボード」が間に合わない見込みだが、その他に予告された新機能の多くは搭載され、秋には利用できるようになるだろう。

Fall Creators Update Windows 10の次期大型アップデート「Fall Creators Update(1709)」は2017年秋に配信開始

 こうした新機能が話題の中心になる一方、既存の古いコードやアプリはフェードアウトし、その役割をひっそりと終えようとしている。MicrosoftはFall Creators Updateで削除あるいはサポート縮小を予定しているアプリと機能の一覧を公開した。その一部を紹介しよう。

  • 削除またはサポート縮小になる機能
    • 3D Builderアプリ:Print 3DまたはPaint 3Dに移管。デフォルトではインストールされず、Windowsストア経由でのみ利用可能
    • Enhanced Mitigation Experience Toolkit(EMET):実行がブロックされる。Windows Defender Exploit GuardのExploit Protectionの利用を推奨
    • Microsoft Paintアプリ:削除。Windowsストア経由でのみ利用可能
    • Outlook Expressアプリ:削除
    • Readerアプリ:Edgeブラウザに統合
    • Reading Listアプリ:Edgeブラウザに統合
    • テーマ内でのスクリーンセーバー機能:削除。ただしコントロールパネルなどから利用可能
    • System Image Backup:サードパーティー製品の利用を推奨
    • Windows PowerShell 2.0:5.0以降の利用を推奨

 なお、今回の機能削除リストの中に「Microsoft Paint(ペイント)」アプリが含まれていたことは、世界各地で反響を呼んでいる。

 ペイントアプリは、初代Windows 1.0が登場した1985年からOS標準ツールとして搭載され、その後32bit対応などを経て、実に32年弱も「Windowsの顔」のようなアプリとして知られていた。画像編集アプリとしての機能はシンプルで、使い勝手は決してよくないものの、初代Windowsからの定番アプリがWindows 10でついにその役割を終えることを惜しむ声も少なくない。

 Microsoftでは大きな反響を考慮してか、ペイントアプリについて公式ブログで述べている。ペイントアプリはOS標準装備ではなくなるものの、Windowsストアのアプリとして無料公開され、いつでもダウンロードして利用可能になるという。

Paint Microsoftの公式ブログでは、「Paint」アプリの今後について説明。OS標準ツールではなくなるが、Windowsストアで無料配布される。ペイントで描いたメッセージ画像も添えられた

 一方でFall Creators Update以降のWindows 10では、3Dに対応した「Paint 3D(ペイント3D)」が登場。Fall Creators Update以降ではいよいよ完全にペイントアプリを置き換えるものとなり、今後のフィードバックもこれに反映される。ペイント3Dはユーザーインタフェースが大きく変化しているため、とっつきにくい部分はあるが、これまで通り2D描画ツールとしての機能も備えており、従来のペイントより幾分か高機能となっている。

Paint 3D 3D対応の「Paint 3D」アプリ

 なお、ペイントとは逆に「標準ツールが高機能すぎて他製品を必要としない」と言われていた「System Image Backup」の退場を惜しむ声も一部にある。

 いずれにせよ、(1996年にリリースされた)Outlook Expressを含めて20年以上使われてきたツールにまとめて見直しが入ったのは、Windows 10を中心としたプラットフォームがレガシーから新しい世代へ移行しつつあることの現れなのだろう。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2023年11月11日 更新
  1. 「Meta Quest 3」を仕事に生かす 最大5画面のデスクトップを表示するMR対応「Immersed」は神アプリか (2023年11月09日)
  2. Googleの新型スマートウォッチ「Pixel Watch 2」はどこが変わった? 試して分かったこと (2023年11月10日)
  3. 次世代の「Core Ultraプロセッサ」に採用! リアルタイムレイトレに対応したIntel内蔵GPUの“秘密”に迫る (2023年11月09日)
  4. ウエスタンデジタル、小型スティック筐体を採用したUSB外付けポータブルSSD (2023年11月10日)
  5. ウエスタンデジタル、USB 3.2外付けポータブルSSD「サンディスク ポータブルSSD」の新モデル 転送速度を最大800MB/sに高速化 (2023年11月09日)
  6. 今後のMacはどうなる!? 新型「iMac」に見るGPUを強化したM3チップの実力 (2023年11月07日)
  7. M3ファミリー搭載の新型iMacと16インチMacBook Proを試して分かったこと (2023年11月06日)
  8. 「Steam Deck」にOLEDディスプレイ採用の上位モデルが追加 (2023年11月10日)
  9. 創業111周年を迎えたシャープのターンアラウンド 技術を軸にエッジAIで他社と連携も CTO兼R&D担当役員に聞く (2023年11月08日)
  10. 18.5型のビッグサイズでデスクトップ用スタンドも付属! VGA接続にも対応したアイティプロテックのモバイルディスプレイ「LCD18HCR-IPS」を試して分かったこと (2023年11月08日)