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» 2019年01月21日 08時00分 公開

鈴木淳也の「Windowsフロントライン」:新たなモバイル戦略を発表か? MWCに復活するMicrosoftの思惑 (1/2)

Microsoftが、2019年2月にスペインで開催される「Mobile World Congress 2019」(MWC19)にてプレスイベントを開催する。Windows Mobile 10の終了以降、再びMWCに戻ってきた同社が何をアピールするのだろうか。

[鈴木淳也(Junya Suzuki),ITmedia]

 2018年の末に、筆者は「2019年のMicrosoftはハードウェア的にやや微妙かもしれない」という記事を書いた一方で、つい先日は長らくうわさだけが上がっていた折りたたみ型デバイス「Andromeda」に新たな話題が出ているといった記事をまとめた。

 2019年になってMicrosoftのハードウェア関連の話題がにぎやかになりつつある。実際、「2019年の第2四半期」に登場するかもという話が出ていたヘッドマウントディスプレイ「HoloLens」の次期バージョンについて、いよいよその姿がお披露目されることになりそうだ。

Microsoft 現行の「Microsoft HoloLens」

次世代HoloLensがMWC 2019でベールを脱ぐ?

 1月16日(米国時間)、米ZDNetなど複数のメディアが2月25日〜28日に開催される「Mobile World Congress」において、Microsoftがプレスイベントの招待状を関係者に送付し始めたことを報告している。開催日時は2月24日17時(欧州時間、日本時間で25日1時)で、ホストとして同社CEOのサティア・ナデラ氏が挙がっているほか、同社コーポレートバイスプレジデントのジュリア・ホワイト氏、テクニカルフェローのアレックス・キップマン氏の名前が確認できる。

 何の発表会なのかは不明だが、キップマン氏の名前がある時点でHoloLens関連の話である可能性はほぼ間違いなく、タイミング的にも次世代HoloLensのプレビューには悪くない時期だと考える。

 また、同社でクラウド関係の担当であるホワイト氏、会社全体のビジョンを語るナデラ氏がそろっており、5G時代を見据えた何か新しいMicrosoftの最新戦略をアピールするのではないかと筆者は予想する。

 「Sydney」の開発コード名で呼ばれる「HoloLens 2」(仮称)は、Snapdragon 850を搭載してLTEネットワークに対応することが見込まれており、従来とは異なるアプリケーションやユースケースが出てくることが想定される。

 いずれにせよ、Windows 10 Mobileの終了でMWCの世界から遠ざかったいたMicrosoftが、今再びこの場所に出てくる理由というのは、同社が考えるモバイル戦略というのを改めてアピールする狙いが大きいと思われる。

 本件に関してMicrosoftは「We have nothing more to share at this time but we have a lot of exciting things to talk about at MWC 2019 and hope to see you there!(現時点でこれ以上コメントすることはなく、MWC 2019で多くのエキサイティングな話すことがあり、お会いできるのを楽しみにしている)」とコメントしている。

 なお、イベントの模様がWeb中継されるか否かは現時点で不明だ。

Microsoft MicrosoftはMWCで久々となるプレスイベントを開催する。「HoloLens 2」(仮称)の登場となるか?

Windows Mobileを失ったMicrosoftがMWCに舞い戻る意味

 前出のイベントでは、キップマン氏の名前があることからHoloLens 2に関する話題に目が向いてしまうが、実際には同社の「モバイル戦略」について解説が行われるのかもしれない。これに関して3つほど気になる話題があったので紹介しよう。

 1つ目はThe Vergeでトム・ウォーレン氏が「Satya Nadella teases Microsoft 365 subscription for consumers」のタイトルで紹介している話題だ。

 Microsoftが、「Microsoft 365 for Consumer」の名称で一般ユーザー向けのサブスクリプションの提供を計画しているのは以前に報じた通りだが、ナデラ氏が一部のメディアを対象に行ったプレスイベントの席で、このコンシューマー版Microsoft 365の話題に少し触れたのだという。

 ウォーレン氏の解説によれば、Microsoft 365 for Consumerとは「Office 365」の名称変更後のサービスであり、その詳細についてはもう少ししたら改めて紹介が行われるとのこと。そして、Microsoft 365 for Consumerに含まれる主な機能や製品は、Office 365、Skype、Cortana、Orutlook Mobileだという。タイミングと登壇者の構成を考えれば、MWCのイベントがこの発表の場となってもおかしくない。

 そして気になるのが、上記のサブスクリプションに「Cortana」が含まれている点だ。実は現在開発中のWindows 10次期大型アップデート「19H1」(開発コード名)では、従来のWindows 10で統合されていた「音声アシスタント」と「検索」機能が分離され、独立した機能として存在することになる。これは1月16日(米国時間)にWindows Insider Program参加者のFast Ring向けに配信が開始された「Build 18317」で判明した仕組みで、気になる話題の2つ目だ。

Microsoft Windows 10の「Build 18317」で判明した機能で、次期大型アップデートの「19H1」では「音声アシスタント(Crotana)」と「検索」機能が分離して提供される
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