“Metro”なInternet Explorerを使ってみる鈴木淳也の「お先に失礼! Windows 8(まだ仮称)」(1/3 ページ)

» 2011年12月16日 09時00分 公開
[鈴木淳也(Junya Suzuki),ITmedia]

MetroなInternet Explorerの“制約”をチェックせよ

 スマートフォンやタブレットデバイスでは、Webサービスも“アプリ”を経由して利用するのが一般的だ。Web検索サービスを利用する以外でWebブラウザを呼び出すケースは少ないだろう(それも、ホーム画面に置いたウィジェットを利用するかもしれない)。だが、Webブラウザは依然として重要なアプリケーションであり、それはWindows 8でも変わりない。むしろ、業務システムの多くがWebベースに移行していくなか、Windows 8で最も重要なアプリケーションはWebブラウザかもしれない。

 Windows 8でも標準のWebブラウザはInternet Explorerになる。公式な発表はいまだないが、最新版のInternet Explorer 10を導入するといわれている。Windows 8 DPに導入されているInternet Explorerには2種類の実行バージョンが用意されている(正確にいうと3種類)。従来の64ビット版Windows 7でも、64ビット版と32ビット版が導入されていたが、Windows 8 DPでは「Metroスタイル版」と、「デスクトップ版」の64ビット版、32ビット版がある。機能的にはMetroスタイル版もデスクトップ版もInternet Explorerだが、次の点で大きく異なる。

  • Metroスタイル版は、常に「全画面モード」で実行
  • Metroスタイル版は、SilverlightプラグインとFlashプラグインが利用できない
  • デスクトップ版は従来どおり


 Metroスタイル版では、2つのウィンドウを並べて内容を比較したり、プラグインを利用するコンテンツにアクセスできない。Windows 8に導入するInternet Explorerの最終仕様か不明だが、このままの形でリリースされることになるとみられる。

 なお、Metroスタイル版は、画面を右クリックして出現するメニューでタブの切り替えが行える。完全な単画面Webブラウザではないので、表示モードを制限したための制約といえる。

スタート画面からMetroスタイル版のInternet Explorerを起動する(写真=左)。Silverlightのプラグインがないので、コンテンツを表示できないと警告が出る(写真=中央)。プラグインをインストールをしてみるが、再度Silverlight対応Webページにアクセスしてもプラグインがインストールされていないことが分かる(写真=右)

デスクトップ画面に移動してから、タスクバーにあるアイコンをクリックしてデスクトップ版のInternet Explorerを起動する。Silverlightプラグインが動作している。このように、Internet ExplorerはWindows 8 DPに2種類存在し、一方ではプラグインを要求するWebページが利用できない(写真=左)。Flash Playerを要求するWebページもMetroスタイル版のInternet Explorerでは表示できない(写真=中央)。Metroスタイル版ではHTML5モードの利用が前提となる(写真=右)

Metroスタイル版のInternet Explorerは、全画面表示が前提となるため、アドレスバーやツールバーが表示されない。これらを画面に呼び出すときは、画面上の適当な場所(例えば、リンクや画像のない場所)でマウスを右クリックする。“タブ”を含めたメニューが出現する

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