Windows 8 DPの基本的な操作の最後に、ロック画面をカスタマイズしてみよう。ロック画面は、OSの起動直後に時刻などと一緒に出てくる“1枚写真”だ。そのカスタマイズはコントロールパネルから行う。
Windows 8 DPでコントロールパネルを開くには、スタート画面で「Control Panel」のタイルを選択する。Metroスタイルのコントロールパネルが開く。ただし、ここで表示している設定項目は基本的なもので、詳細な設定は「More Settings」で行うように指示される。しかし、この項目を選択しようとすると、なんとデスクトップ画面に移動して従来のコントロールパネルが開くようになっている。解像度などの変更は、デスクトップ版のコントロールパネルで行う必要があるため、「Windows 8はWindows 7にタイル表示のメニュー画面を被せただけでは」なんて考えてしまったりもする。とはいえ、Windows 8 DPはまだまだ開発中なので、β版以降の推移を見守りたいところだ。
ロック画面の変更は、コントロールパネルを開いて最初の項目にある「Personalize」で行う。初期状態で5種類の画像が用意されており、そこから好きなものに変更できるほか、ユーザーが用意した画像も利用できる。「Browse」を選択するとファイルブラウザが開くので、ここでロック画面で使いたい画像を選択する。USBメモリのような外部メディアやネットワークドライブ経由でファイルから読み込むことも可能だ。
従来のWindowsであれば、こうしたファイル選択画面で「ダイアログ」と呼ばれる専用のファイル選択ウィンドウが出現したが、Metroスタイルアプリでは全画面表示が前提なので、ファン選択画面も全画面で表示する。ただ、この部分も最終版でないため、今後の開発進捗に伴ってユーザーインタフェースが変わる可能性もある。ファイルを選択したら一度ログオフして、ロック画面に選んだ画像が表示されているか確認しよう。
Windows 8 DPで確認された新機能に「Picture Password」がある。Picture Passwordは、あらかじめ用意した写真にクリックポイントを3カ所設定しておき、このポイントを順番にクリックしてロック画面を解除する仕組みだ(実際の操作は以前掲載したBUILDリポートの中でも紹介している)。設定方法は簡単で、Picture Passwordに使う画像を選び、3カ所のクリックポイントを順番に選択し、さらに確認のために同じポイントを同じ順番で選択すれば完了だ。
PINコード入力も含め、こうした仕組みを導入するのは、Windows 8がタブレットデバイスなどのタッチ操作も重視しているためで、従来のようにキーボードを前提としたパスワード入力だけでは操作が面倒になるからだ。そこで、数字キーだけの入力で済むPINコードや、ジェスチャーだけで入力可能なPicture Passwordが導入されたわけだ。
Windows 8の基本操作では、これまでタッチ操作が訴求されていたが、ユーザーインタフェースの違いこそあれ、実際には、キーボード操作やマウス操作も含めて従来と共通した操作が多い。そこで、次回はキーボード操作に注目して、Windows 8 DPで使えるキーボードショートカットを“あえて”掘り下げてみたい。
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