連載
» 2011年11月02日 09時00分 公開

「Windows 8 Developer Preview」を仮想環境に導入する鈴木淳也の「お先に失礼! Windows 8(まだ仮称)」(1/4 ページ)

9月の「BUILD」でその姿が見えてきたWindows 8(まだ仮称)。これから正式出荷まで、どのように“進化”していくのかを追いかける連載が!いま!始まる!

[鈴木淳也(Junya Suzuki),ITmedia]

まずは「Windows 8 Developer Preview」を入手しよう

 2011年9月中旬に開催されたMicrosoftの開発者会議「BUILD」では、「Windows 8」(まだ仮称だけど、とりあえず、いまはこう呼ぼう)に関する詳細な情報が公開されたほか、同じタイミングで「Windows 8 Developer Preview」(以下、Windows 8 DP)と呼ばれる“β版のさらに前段階”が配布された。また、BUILDと並行する形で、Windows開発チームトップのスティーブン・シノフスキー氏によるブログ「Building Windows 8」がスタートした。このブログでは、開発しているOSの機能紹介、ならびに開発状況を報告している。

 これから始まるこの連載では、Building Windows 8や、Microsoftが今後明らかにしていく最新情報から、新しいOSが登場したときにエンドユーザーが気になる“新機能”や“使用上の注意”などをチェックしていく。新しいOSの登場までまだ1年近い期間があるが(そもそも「Windows 8」が正式名称になるのかさえ分からない)、ユーザーインタフェースから操作体系まで大きく変化する新OSの登場に備えて最新情報を共有していきたい。

 BUILDで配布されたWindows 8マシンがタブレットPCであったり、「Metroスタイル」と呼ばれる新しいユーザーインタフェースがタッチ操作中心であったりと、「自分の持ってる昔ながらのPCでは使えないんじゃないの?」と思ったりするかもしれないが、マウスやキーボードでも問題なく操作できるように設計されている。

 ただし、Windows 8 DPはあくまで「開発者向けのプレビュー版」であり、完成度はもちろんのこと、その動作さえ保証されていない。そのため、なるべく現在自分が使っているメイン環境に影響を与えずにインストールを行うのが望ましい。そこで、まずは「なるべくメインマシンに影響を与えずにWindows 8 DPをインストールする方法」を紹介していく。

なお、Windows Developer Previewは、開発者の参考用として配布しているもので、実生活やビジネスで利用することを想定したものではない。開発早期におけるβ版であって、正しく動作するかどうかの保証もない。Windows Developer Previewを導入する場合は、以上のことを留意した上で行うようにしたい。 Windows Developer Previewを導入したPCを使って生じた事象や損害についてPC USER編集部と筆者、そして、Microsoftは一切保証をしない。



 Windows 8 DP版はMicrosoftの「Windows 8 Developer Preview downloads」からダウンロード可能だ。現在配布されているパッケージは次の3種類となる。

  • Windows 8 Developer Preview with developer tools English, 64-bit (x64) (ダウンロードサイズは4.8Gバイト)
  • Windows 8 Developer Preview English, 64-bit (x64) (ダウンロードサイズは3.6Gバイト)
  • Windows 8 Developer Preview English, 32-bit (x86) (ダウンロードサイズは2.8Gバイト)

 32ビット版(x86)と64ビット版(x64)の2種類があり、さらに開発ツールやサンプルコードを含んだ64ビット版もある。開発ツール付属版についてはクリーンインストールのみとなるが、それ以外は既存OSからのアップグレードが可能だ。インストールする先のOSがWindows XPの場合はアカウント情報とストレージ内のファイルのみが継承されるが、Windows VistaとWindows 7では設定の一部も引き継がれる。ただし、「なるべくメインマシンに影響を与えずにインストール」が望ましいため、新しいマシンや環境を確保してクリーンインストールしたい。64ビットをサポートしないAtomなどのCPUを搭載するPCに導入する場合を除き、なるべくなら64ビット版のインストールを勧めたい。

 なお、最低動作要件は下記のようになっている。

1.動作クロックが1GHz以上の32ビット(32ビット版)、または64ビット(64ビット版)のCPU

2.1Gバイト以上のシステムメモリ(32ビット版)、または2Gバイト以上のシステムメモリ(64ビット版)

3.16GバイトのHDD空き容量(32ビット版)または20GバイトのHDD空き容量(64ビット版)

4.WDDM 1.0以上のドライバに対応したDirectX 9グラフィックスのサポート

5.マルチタッチ対応のタッチスクリーン

6.Metroスタイルアプリを利用するためのXGA(1024×768ドット)以上の解像度


 1〜4は必須事項で、これらのスペックを満たしていないとインストールが開始しない。5と6については推奨事項で、Metroスタイルアプリを含む「Windows 8らしい」機能や操作感を体験するのに「あると望ましい」条件といえる。とはいえ、解像度でXGA(1024×768ドット)以上を確保するようにしたい。7型ワイド以下の小型ディスプレイを搭載したPCや仮想マシン(VM)にインストールした場合、実行環境が1024×768ドット未満になることがある。その場合、スタート画面で「Metroスタイルアプリの“タイル”をクリックしても何も起こらない」現象に遭遇する。ただ、ノートPCでも最近のモデルであれば、少なくとも、横方向の解像度が1024ドット未満ということはほとんどないはずだ。

 3種類のパッケージのうち、導入したいものが決まったら先ほどの「Windows 8 Developer Preview downloads」からダウンロードする。特に個人情報の入力も求められることなく、リンクをクリックするだけでダウンロードが開始する。配布されているパッケージはISO形式で、DVD-Rなどの光学ディスクに保存も可能だ。インストール方法にもよるが、ISO形式のファイルと光学ディスクなどに保存したメディアの両方を残しておくのが望ましいだろう。Windows 8ではISOファイルをエクスプローラ上で直接ドライブとしてマウント可能なため、ISOファイルを残しておいたほうが作業上のメリットが大きいからだ。

 なお、光学メディアに保存するときの注意だが、開発ツール付属版のISOファイルは容量が4.8Gバイトと、標準的な記録用DVDの4.7Gバイトという容量をオーバーしているため、DVD±R DL(容量は8.5Gバイト)などの片面2層式メディアを使用する必要がある。

MicrosoftのWindows 8 Developer Preview downloadsのWebページ。DP版では3種類のパッケージが配布されている(写真=左)。ダウンロードしたDP版パッケージはISO形式で格納されている。こちらは開発ツールが付属する64ビット版だ(写真=右)

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