連載
» 2017年12月28日 18時00分 公開

Microsoftの折りたたみ2画面デバイスは本当に出るのか鈴木淳也の「Windowsフロントライン」(1/2 ページ)

Microsoftが折りたたみ式の2画面ディスプレイ搭載デバイスを開発しているというウワサは以前からある。今回は同社が公開したアプリのプレビュー版や特許申請の内容から、その秘密を探っていく。

 Microsoftが折りたたみ式の2画面ディスプレイ搭載デバイスを開発しているというウワサは以前からある

 そのプロジェクトは「Andromeda」と呼ばれており、「Microsoftのモバイルを含むマルチデバイス戦略で中核となるOS」および「同OSを搭載したモバイルデバイス」を開発中で、一部報道によれば2018年中にもその姿を現すという。

 ここまでは本連載で11月に紹介した内容だが、その後さらに関連情報が幾つか出てきて話題になっている。今回はそのアップデートをまとめて紹介していく。

Andromeda 1 米Microsoftは折りたたみ式デバイスに関する特許を申請。そこにうわさの新デバイスのヒントがある?

謎を呼ぶ「Whiteboard」と「Journal」のアプリ

 米Microsoftは12月5日(現地時間)、5月に概要を明らかにしていたWindows 10向けの「Whiteboard」アプリのプレビュー版を公開した。同アプリは現在Microsoftストアからダウンロードが可能だが、その特徴はペンを使ったフリーライティングができるだけでなく、距離やデバイスを問わずに共同作業が簡単に行える点にある。

 もともとは「Surface Hub」でのコラボレーションツールが基となっているが、今回のWhiteboardアプリを解析したところ、「Journal」アプリへの参照が幾つか含まれており、このJournalアプリには「コンテンツ制作のための左右ページで構成される」ものだという表記があるという。MicrosoftやWindowsのリーク情報で知られるTwitterアカウントのWalkingCatが伝えた。

 一方でWalkingCatはWhiteboardアプリの説明が「コンテンツ制作のための1つの巨大なキャンパス」という表現になっており、Journalアプリとは対照的だと説明している。

 また、JournalアプリはいわゆるMicrosoftの折りたたみ式デバイス向けの「メモ帳」アプリの名称であり、その特徴はAndromedaのシェルと2画面ディスプレイに対応した点にあるという。

 さらに興味深いことに、WhiteboardアプリはIntentional Softwareという会社の内部ドメインで製作された可能性が高いとも指摘している。

 Intentional SoftwareとはMicrosoftが2017年4月に買収した企業で、同社創設者のチャールズ・シモニー氏はもともとMicrosoft内部でWordやExcelといったOffice製品の開発を最初期から指揮していた人物であり、MicrosoftのOBが再び復帰したということで話題になっている。

 Whiteboardアプリについてもう1点興味深いのは、「3D Capture」ボタンという表記があることという。実際には説明文のある場所に3D Captureボタンは存在せず、使えもしないのだが、「カメラを使って3Dキャプチャーを可能にする」機能ということで、今後何らかの連携をMicrosoftが模索している可能性がある。

謎のデバイスカテゴリー「8828080」とは何か

 この折りたたみ式デバイスとの関連性は不明だが、同じくWalkingCatが興味深いページの存在を報告している。ページタイトルは表示されないものの、「windows-8828080」というカテゴリーで表示されるページがMicrosofストアに存在しているというのだ。

 HTMLのソースを読んでいくと「"pageName":"Apps hub for 8828080"」という表記があり、「8828080」というカテゴリーに属するアプリを集めたページであることが分かる。

 この8828080について、もう少し詳しく見ていこう。この謎のキーワードの初出WalkingCatの2017年8月22日のツイートまでさかのぼる。

 Placeholderアプリを解析しての発言だったが、当時は8828080が何を意味しているのか分からず、「Microsoftの電話番号か?」という程度の認識だった。

 だが現在、WalkingCatはAndromedaプロジェクトの製品カテゴリーを示すキーワードと考えているようで、関連した話題が出てくる度にこの数列を持ち出す発言がみられる。

 Andromedaについては「OEMがカスタマイズ可能な新しいモバイルOSコア」という話がある一方で、今回のように「(Microsoftの)折りたたみ式デバイスとそのOS」だという話が出ている。

 両者が共通の可能性もあるものの、現時点では推測の域を出ない。なお、WalkingCatが発見したMicrosoftストアの謎のページに登録されるアプリは全て「Phones」向けということで、いわゆるWindows 10 Mobileのようなカテゴリーに該当する。

 少なくとも「従来のWindows 10やWindows 10 Mobileなどとは異なるカテゴリーのOSプラットフォーム」「属性としてはモバイル」という特徴を8828080は持っており、Microsoftが現在進行形でこの分野での開発を進めている可能性は非常に高い。

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