PC USER Pro
連載
» 2016年09月27日 06時00分 公開

公開直後にトラブル発生のAnniversary Updateが「Windows 10安定版」となる日鈴木淳也の「Windowsフロントライン」(1/2 ページ)

8月2日の公開直後にフリーズ問題が発生したWindows 10の1周年記念アップデート「Anniversary Update」。企業向けの固定環境を想定した「安定版」配信のタイムリミットは迫っている。

※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 Windows 10で2回目となる無料大型アップデート「Anniversary Update」の配信が2016年8月2日にスタートしてから、2カ月が経過しようとしている。PCやハードウェアの構成によっては動作検証が遅れているなどの理由で、Anniversary Updateの配信は一部停滞していたが、既にアップデートを済ませたという個人ユーザーは少なくないだろう。

Anniversary Update 2016年8月2日に公開された「Windows 10 Update」

 一方、MicrosoftはAnniversary Updateの公開直後に「Windows 10がフリーズするようになった」というユーザーからの報告を受け、この問題を修正する更新プログラムを公開したり、対処方法をサポートサイトで説明したりしている。その他にも、Anniversary Updateの導入で何らかの不具合が生じたというユーザーの声は少なくない。

 こうしたトラブルは個人ユーザーでも迷惑だが、PCの生産性が利益に直結するビジネスシーンでは致命的と言える。とはいえ、アップデートはいつかは適用しなければ、Microsoftのサポート対象から外れてしまうし、セキュリティ上のリスクが高まることになってしまう。それでは、ビジネスでWindows 10を導入しているユーザーは、どのタイミングでAnniversary Updateを適用することをMicrosoftは想定しているのだろうか。

Windows as a Serviceのサポートサイクルとは?

 MicrosoftはWindows 10のテーマとして「Windows as a Service(WaaS)」を掲げているが、大型アップデートの定期的な配信によって、ユーザーグループ(MicrosoftはBranchと呼ぶ)ごとのサポートサイクルがどのように変化するのかをまとめている。

WaaS 「Windows as a Service(WaaS)」におけるWindows 10アップデートの配信サイクルとサポート期間
Branch Windows 10のアップデート提供モデル。個人ユーザー向けのCB、企業向けのCBB、さらに企業向けで固定環境での利用を想定したLTSBなど、対象に応じてWindows Updateに複数のモデルが用意される

 2015年7月29日にWindows 10(1507)が公開された後、2015年11月12日にWindows 10で初めての大型アップデートとなる「November Update(1511)」、2016年8月2日に2回目の大型アップデートとなる「Anniversary Update(1607)」が配信されてきた。

 ここで注意したいのは、先に挙げたNovember UpdateとAnniversary Updateの配信日とは、個人ユーザー向けの「Current Branch:CB」を対象としたもので、企業ユーザー向けの「Current Branch for Business:CBB」に配信が開始されるのは、CBから4カ月後になるということだ。

 CBBでは基本的に2世代先の大型アップデートの開始まで「アップデート猶予期間」が存在する。例えばNovember Updateを適用していない状態のWindows 10でCBBを運用している企業ユーザーは、2016年12月のAnniversary Update配信時までにアップデートしない限り、サポート対象外となってしまう。

 現状のMicrosoftは1年に2回、具体的には春と秋にWaaSとして大型アップデートを提供する計画を表明している。このルールにのっとれば、次の大型アップデートとなる「Redstone 2(RS2)」は2017年3〜4月ごろにCB向けの配信が開始され、現在November UpdateをCBBで利用している企業ユーザーはその4カ月後の7〜8月ごろまでにAnniversary Update以降にアップデートする必要がある。年2回のアップデートということで、すなわちCBBのユーザーは少なくとも1年に1回のペースでOSを更新しなければならない。

 なお、個人ユーザー向けのCBについては「常に最新の状態でいること」が推奨されており、アップデート時期の選択肢はない。基本的に、Windows 10におけるバグの修正やセキュリティ対策を含むアップデートは「Cumulative Update(累積的アップデート)」の形でCBに付随しており、これが提供されている期間が実質的なサポート期間になると考えられる。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2023年11月11日 更新
  1. 「Meta Quest 3」を仕事に生かす 最大5画面のデスクトップを表示するMR対応「Immersed」は神アプリか (2023年11月09日)
  2. Googleの新型スマートウォッチ「Pixel Watch 2」はどこが変わった? 試して分かったこと (2023年11月10日)
  3. 次世代の「Core Ultraプロセッサ」に採用! リアルタイムレイトレに対応したIntel内蔵GPUの“秘密”に迫る (2023年11月09日)
  4. ウエスタンデジタル、小型スティック筐体を採用したUSB外付けポータブルSSD (2023年11月10日)
  5. ウエスタンデジタル、USB 3.2外付けポータブルSSD「サンディスク ポータブルSSD」の新モデル 転送速度を最大800MB/sに高速化 (2023年11月09日)
  6. 今後のMacはどうなる!? 新型「iMac」に見るGPUを強化したM3チップの実力 (2023年11月07日)
  7. M3ファミリー搭載の新型iMacと16インチMacBook Proを試して分かったこと (2023年11月06日)
  8. 「Steam Deck」にOLEDディスプレイ採用の上位モデルが追加 (2023年11月10日)
  9. 創業111周年を迎えたシャープのターンアラウンド 技術を軸にエッジAIで他社と連携も CTO兼R&D担当役員に聞く (2023年11月08日)
  10. 18.5型のビッグサイズでデスクトップ用スタンドも付属! VGA接続にも対応したアイティプロテックのモバイルディスプレイ「LCD18HCR-IPS」を試して分かったこと (2023年11月08日)