今から予約しないと公開日に更新できない?――「Windows 10」アップグレードの手順と注意点鈴木淳也の「Windowsフロントライン」(1/3 ページ)

» 2015年07月06日 14時00分 公開
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

いよいよWindows 10の開発はラストスパートへ

 Microsoftが7月29日の「Windows 7/8.1ユーザーに向けたWindows 10無料アップグレード提供(1年間限定)」に向けて、ラストスパートを始めている。

 先週(米国時間で6月29日〜7月3日)は1週間のうちに、Windows Insider Program参加者の「Fast Ring」選択者に向けてWindows 10 Insider Previewの最新Buildを3回も配信しており、これまでFastであっても月1〜2回程度だった更新ペースを一気に早めてきた。

Windows 10 Insider Preview最新Build 10162 2015年7月6日時点でのWindows 10 Insider Preview最新Build 10162。先週行われた3回のアップデートで壁紙が新しくなり、アプリなどの改善が進み、全体的な安定性が向上している

 また、Windows Insider Program参加者に向けたWindows 10正式リリース後の案内や、それ以外のユーザーへの具体的なアップグレード手順を紹介するなど、ようやくゴールが見えてきた印象だ。

 スケジュールを考えれば、おそらく今週末から来週にかけてのいずれかのタイミングで、製品版の最終Buildにあたる「RTM(Release To Manufacturing)」のOEMメーカー各社への配布が開始されるだろう。メーカー各社はこれをベースに既存製品の検証やプリインストールPCの出荷を行う。

 一方で、7月29日に公開されるWindows Insider Program参加者やWindows 7/8.1を利用する既存ユーザー向けのアップグレード版は、このメーカー製PCのプリインストール版より「幾分か新しいBuild」が配られることになる可能性もある。

 今回は、この辺りのWindows 10正式版導入に向けた最新情報を整理していく。

7月29日に全ユーザーがWindows 10を入手できるわけではない

 米Microsoft上級副社長でWindows&デバイス部門を率いるテリー・マイヤーソン氏は7月2日(米国時間)、「Windows 10: Preparing to Upgrade One Billion Devices」と題したWindows公式ブログ(Blogging Windows)への投稿の中で、Windows 10へのアップグレードを待つユーザーにその手順を説明した。

 以前の解説にもあるように、Windows 10はRTMから実際の発売までの期間が非常に短いこともあり、OEMメーカーでも7月29日にWindows 10プリインストール製品を用意できるところは小回りの利く中小やホワイトボックス系を中心とした一部に限られ、実際は8月以降に順次発売、10月から製品展開の本格化……という流れになると予想する。

 「すべての(プリインストール)PCが7月29日にそろうわけではない」のと同様に、既存のWindows 7/8.1をWindows 10へとアップグレードしようというユーザーにもタイミング的な差異が存在することをマイヤーソン氏は示唆している。

 具体的には、7月29日のいずれかのタイミングで(具体的な開始時刻やどのタイムゾーンに合わせたものかは原稿執筆時点で不明)、まずWindows Insider Program参加者へのアップグレード配信が始まる予定だ。

 その後、Windows 10の公開から1年間は無料でアップグレード可能な対象OSとなるWindows 7/8.1のユーザーで、かつ事前に「無料アップグレード予約」を行ったユーザー向けにアップグレードが提供されるという。

 同氏は7月29日以降に「slowly scaling up」で対象ユーザーを拡大していくとしており、ユーザーによっては数時間ないし数日程度の「配信ラグ」が生じるようだ。これは、一度に大量のユーザーがWindows 10アップグレードを配信するサーバへ殺到し、数Gバイト単位の大容量ファイルをダウンロードすることでネットワークが麻痺(まひ)することを防ぐのが狙いとみられる。

Windows 10アップグレード予約 Windows 7 SP1/Windows 8.1 Updateの正規版を利用するユーザーのタスクトレイにはWindowsマークが出現し、これでWindows 10アップグレードの予約が可能になっている。ここでデバイスごとに予約をしておかないと、少なくとも7月29日の最速のタイミングでWindows 10を入手することは難しい可能性がある

 なお、Windows 7/8.1向け無料アップグレード対象以外のユーザーがWindows 10の導入を希望した場合、ダウンロード販売やパッケージ販売を利用することになる。だが現時点では一般ユーザー向けには、Windows Insider Programまたは無料アップグレード以外の導入方法や販売方法が正式発表されておらず、おそらく7月29日の発売日前後のMicrosoftからの追加情報を待つしかない。

 ちなみに、「Windows 10 FAQ」(英語版)によると、米国におけるWindows 10の販売価格はWindows 10 Homeが119.99ドル、Windows 10 Proが199.99ドル、Windows 10 HomeからProへのアップグレードが99.99ドルとされている(日本での価格は未発表)。

Windows 10アップグレード対象ステッカー 現在店頭で販売中のWindows 8.1搭載機でWindows 10にアップグレード可能な製品には、このステッカーが貼られる(写真は米国仕様)。
       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月09日 更新
  1. 超小型レトロオーディオ体験をFIIO「Snowsky ECHO NANO」で スマホリスニングのモヤモヤを解消するかも? (2026年09月08日)
  2. 「RTX Spark」搭載のWindows PCは10月に登場 LAN内のPCを束ねてローカルAI処理を分散・高速化する「NVIDIA PAIR」β版も公開 (2026年09月07日)
  3. 10月に登場する「RTX Spark」搭載PCで見た“不可解な”設定値 次期Windowsで変わるGPUメモリの仕組み (2026年09月07日)
  4. 両手が塞がっていても瞬間解錠できるスマートキー「SwitchBot スマートロック Ultra 顔認証パッド」がセールで20%オフの2万7980円に (2026年09月08日)
  5. 実売1万円台&縦置き対応! ONPUの14型モバイルディスプレイは初心者の強い味方だった (2026年09月08日)
  6. 再来する“グラボ複数挿し”需要! 220mm径の巨大ファン搭載ケースやFractal新モデルがアキバで話題に (2026年09月07日)
  7. 省スペースで静音性に優れた3Dプリンタ「Bambu Lab A1 mini」がセールで25%オフの2万9900円に (2026年09月08日)
  8. バッテリーを外せば約639g! 最新CPU「Intel Arc G3 Extreme」搭載の8型ゲーミングPC「OneXFly APEX Air」に触ってきた (2026年09月07日)
  9. ラトックシステム、デュアル4Kディスプレイにも対応したHDMI切替器 (2026年09月08日)
  10. HUION、アス比3:2の90Hz駆動ディスプレイを搭載したペン入力対応12.2型Androidタブレット (2026年09月08日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー