少し未来のWindows 10をプレビュー版「Build 10532」で体験する――日本語版「Cortana」は何ができる?鈴木淳也の「Windowsフロントライン」(1/3 ページ)

» 2015年09月16日 07時45分 公開

 「Windows 10」の正式リリースから約1カ月半が過ぎたが、次なるアップデートに向けた準備は着々と進んでいる。

 Microsoftは8月28日、Windows 10次期プレビュー版「Windows 10 Insider Preview」の新ビルド「Build 10532」を公開した。Windows Insider Program(一般公開前にWindowsの最新プレビュー版を試用し、開発側へフィードバックすることで製品改善に役立てるプログラム)の「Fast Ring」設定ユーザーへ、Windows Update経由で提供している。

 Build 10532の目玉機能は、何といっても日本語版「Cortana(コルタナ)」の利用が可能になったことだ。

8月28日にWindows Insider Programで配信された「Build 10532」では「日本語版Cortana」が利用可能になった
デスクトップ右下に表示されるWindows Insider Programのビルド番号(Build 10532)

日本語版Cortanaがついに登場

 Cortanaとは、Windows Phone 8.1で初めて投入されたパーソナルアシスタント機能で、音声入力の対話型インタフェースを備えている点が特徴だ。

 よくAppleの「Siri」と比較されることが多いが、実際に両者で可能なことは似ている。CortanaはWindows 10にも標準機能として搭載されたが、リリース時は米国向けの英語版に限られ、そして何より日本語に対応しておらず、日本では機能そのものを有効化できないという問題があった。

 そして今回のBuild 10532ではついに日本語版Cortanaが搭載され、アプリ開発者らが実際に同機能を日本語でテストすることが可能になった。Build 10532は、Windows 10の次期大型アップデートである「TH2」候補版の1つとして配信されている。早ければ今秋にも、ビルド番号がさらに新しくなったTH2の最終版が一般ユーザーに向けて正式配信される見込みだ。

 ただ、後半の解説にもあるように、日本語版Cortanaそのもののブラッシュアップは進んでおらず、実際にTH2の一般配信のタイミングで日本語版Cortanaの一般利用が解禁されるかは不明だ。2016年以降の対応を想定しているのかもしれない。なお、Cortanaの詳細(英語版)は、以下の過去記事でも解説している。

Cortanaをセットアップして利用してみる

 現在Build 10532は「Fast Ring」のWindows Insider Program参加者のみに配信されているため、「Slow Ring」のユーザーが導入を希望する場合は、ひとまずFast Ringに設定することが必要だ。Build 10532を導入すると、これまで日本の地域では利用できなかったCortanaが設定で有効化できるようになる。

 ただし、デフォルトのままでは設定のためのスイッチ自体がグレーアウトして選択できないユーザーもいるだろう。その場合は「設定」アプリを開き、「時刻と言語」の設定項目で「地域と言語」を「日本」、「音声認識」を「日本語」に設定し、再起動またはサインオフすればいい。これでCortanaが有効化できるはずだ。

デフォルトでCortanaを有効にできない場合がある
そのときは言語設定で地域を「日本」に設定し、音声認識の言語が空白になっている場合は「日本語」を選択する。一度再起動またはサインオフすると、グレーアウトしていたトグルスイッチが選択可能になる

 機能を有効化すると、いきなりCortanaのセットアップが開始される。チュートリアルでの機能紹介や、位置情報、個人情報収集への同意、Cortanaがユーザーを呼ぶ際のニックネームの設定、位置情報有効化の確認などが順次行われる。

 Windows Phone 8.1の時代には、この後に延々とユーザーの嗜好(しこう)を確認してカスタマイズすべく質問の羅列が待っていたが、Windows 10ではこうした作業もなくいきなり利用を開始できるようだ。詳細のカスタマイズについては、後でCortanaのノートブックを通じて変更できる。

Cortanaが有効化されると、すぐにチュートリアルとセットアップが開始される
セットアップは画面の案内に従って、「次へ」ボタンを押していけばいい
Windows 10がユーザーのさまざまな情報を収集し、Cortanaに利用することを同意する必要がある
位置情報の有効化や名前(またはニックネーム)を確認されるので、ここで指定しておこう
Windows Phone 8.1版のCortanaではもう少し細かい設定を事前に要求されたが、Windows 10版ではすぐに利用が可能だ。設定は後からCortanaのノートブックで変更できる
       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月01日 更新
  1. NVIDIAがPC向けArm SoC「N1/N1X」で帰還? Windowsとの“匂わせ”から読み解く次世代ハードとPC市場 (2026年05月31日)
  2. ついに日本でも販売を開始したAIグラス「Ray-Ban Meta(Gen 2)」実機レビュー 完成度は高いが課題も (2026年05月29日)
  3. Appleが新しい画像圧縮技術「PICO」をGitHubで発表/「Googlebook」はArmベースのSoCを採用 (2026年05月31日)
  4. 「実は社長を狙ってました(笑)」──元日本MS幹部が語るグーグル・クラウドへ移籍した理由と「伸び代しかない」日本のAI市場の今後 (2026年05月27日)
  5. 鍵を取り出す手間を省いて指紋やカードで解錠できる「キャンディハウス セサミタッチプロ」が15%オフの5508円に (2026年05月29日)
  6. 片手で持てる55万円の超ハイスペックミニPC「MINIX ER939-AI」が登場! 夏向け冷却台の新製品も (2026年05月30日)
  7. 鉄道運転シミュレーターが楽しくなる! 「ズイキマスコンPRO」(クラファン版)を買って使ってみた (2026年05月29日)
  8. スマートウォッチとの“2台持ち”がはかどる! 約12gで画面レスの「Google Fitbit Air」とパーソナルAIコーチの実力を試す (2026年05月26日)
  9. 「エレコム スイッチングハブ EHC-LQ01-5」がスマイル Saleで24%オフの5680円に (2026年05月28日)
  10. デスクワークの疲労を“電動ストレッチ”でリセット 座面にファンを内蔵した次世代ワークチェア「Omni Pro」や大柄な人向け専用モデルがLiberNovoから (2026年05月30日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年