連載
» 2013年02月20日 16時30分 公開

「これから買うもん!」というあなたのために──「アップグレードインストール」編鈴木淳也の「まとめて覚える! Windows 8」

なんだか高くなってしまったアップグレード版だが、それまで使っていた環境を移行したいなら使わざるを得ない。ちょっと複雑な「引継ぎ」関係を整理しよう。

[鈴木淳也(Junya Suzuki),ITmedia]

アップグレードインストールの特徴

 「Windows XP」「Windows Vista」「Windows 7」といったOSを導入したPCを持つ場合、アップグレードインストールが利用できる。多くのユーザーは自分がすでに導入しているOSのバージョン、対応ビット、エディションによって、複数の手段から自分の目的に合ったアップグレード版と入手方法を選ぶことになる。そのとき、アップグレードにおける注意点は以下のようになる。

  • 従来のWindowsよりアップグレードするWindows 8のエディションが同等、または、上位であること。その逆は不可
  • 従来のWindowsとアップグレード先のWindows 8が同じビット対応であること
  • 32ビット版から64ビット版にしたいときは、「アップグレード」ではなく「クリーンインストール」になる
  • アップグレードインストール後にそれまで使っていた従来のOSデータはそのまま残る(後でまとめて削除可能)


 1月31日以前の“優待価格”が有効だったときはDSP版より格段に安かったアップグレード版も、現在の“通常価格”においては、DSP版より高いという状況にある。そのため、アップグレードインストールを行う場合は、そのメリットに十分は価値を見出せるユーザーに限定することになるだろう。

 その、アップグレードインストールを利用するメリットというのが、「現在利用しているPCの各種設定を“ある程度”引き継げること」だ。ただし、さきに入れているOSの種類によって引き継がれる内容が異なる。すでに、こちらの記事でも紹介しているが、引き継げる環境の種類をもう一度確認しておこう。

 なお、これまで紹介してきたWindows 8の各種テクニックや、Windows 8搭載PCの新製品情報なども、こちらの特集ページにまとめているので、あわせて参考にしていただきたい。

OS移行によって引き継げるデータの種類
移行元OS 個人ファイル Windows設定 アプリケーション
Windows 7
Windows Vista ×
Windows XP × ×

 アップグレード後、それまでの環境はインストール後に作成した「Windows.old」フォルダの下に保存しているので、必要なファイルを抜き出したらフォルダごと削除して構わない。すでにWindowsをPCにインストールしていて動作しているという条件はあるものの、「OS環境を丸ごと入れなおして心機一転!出直したい!」といった理由でクリーンインストールを望むユーザーも、意外と“ゴミ”がない状態でWindows 8に移行できる。

ダウンロード版はアップグレードアシスタントを利用してセットアップする。アップグレードインストールで表示される引き継ぎ項目は元のOSによって異なる。この項目はWindows 7からアップデートする場合で、Windows用の設定、個人用ファイル、アプリを引き継ぐことができる(写真=左)。Windows 8 Proのアップグレードパッケージは、5種類のデザインを用意している(写真=右)

やっぱり手軽なダウンロード版

 アップグレードインストールを行う場合、2種類の選択肢がある。1つは「Microsoft Storeからダウンロード版を購入する」方法だ。ただし、先ほども述べたように、2013年1月31日までは“優待価格”の3300円でWindows 8 Proへのアップグレード版がオンライン購入できたが、現在では「Windows 8へのアップグレード版」が1万4490円、「Windows 8 Proへのアップグレード版」が2万7090円と一気に6倍近い値段に上昇しているので注意したい。

 アップグレードで必要なのは、Windows XP SP3、Windows Vista、Windows 7、Windows 8 Consumer Preview、Windows 8 Release Previewのいずれかを実行しているPCだ。これらのOSが動作するPCにおいてダウンロードしたファイルを実行するとインストーラが起動する。PCに必要な最小限のスペックは以下のようになっているので、Windows XPなど古い環境のPCを利用するユーザーは注意してほしい。

  • PAE、NX、SSE2 をサポートする動作クロック1GHz以上のCPU
  • 2Gバイト以上のシステムメモリ
  • 20Gバイトのデータストレージ空き容量
  • 1366×768ドットの解像度
  • Windows 8スタイルUIを利用しない場合は1024×768ドット未満でも可
  • DirectX 9対応のGPU


 特に問題となるのが「1366×768ドットの画面解像度」という項目で、1024×768ドットの解像度がWindows 8の実質的な最低動作要件なので注意してほしい。現在利用しているPCやアプリケーションがWindows 8で動作するのか、それを判定するプログラム「Windows 8 アップグレード アシスタント」をMicrosoftが提供しているので、Windows 8の購入前に実行してみることをお勧めする。なお、アップグレードアシスタントを実行すると、判定リポートを作成したあとに、実際のWindows 8購入とインストール手順に移行する。

一方、パッケージ版を購入したユーザーは

 ダウンロード版とは別に、Windows 8をアップグレードインストールで導入できるパッケージ版もある。パッケージ版には32ビット版と64ビット版の2種類のインストールDVDを同梱しており、1つのパッケージで必要なビット版をインストールできる。前述のダウンロード版と同様に、このパッケージ版でもWindows 8 Proへのアップグレードが可能なパッケージが1月31日まで限定で“優待価格”5800円だったが(実売価格は4000円台が主流だった)、キャンペーン終了につき、こちらも「Windows 8へのアップグレード版」が1万5000円前後、「Windows 8 Proへのアップグレード版」が2万8000円前後となってしまった。

 現在、アップグレード版より安く購入できるのが、「DSP版」と呼ばれるパッケージだ。DSP版は「Windowsをプリインストールした環境でなくてもWindows 8の新規インストールが可能」なバージョンで、Windows 7以前までは「ハードウェア製品」(HDDやメモリなどのPCパーツでいい)との組み合わせのみで販売できる“特殊なパッケージ”だった。だが、Windows 8でこの制約がなくなり、新規インストールが可能な単体パッケージとして販売している。

 優待価格が終わって実売価格が一気に上昇したアップグレード版とは異なり、DSP版は現在も発売当初の価格を維持している。それゆえ、2月中旬における購入価格的にはアップグレードインストールを希望するユーザーであってもDSP版の購入をお勧めする。ただし、32ビット版と64ビット版が一緒になっていたアップグレード版と異なり、DSP版ではそれぞれ別パッケージになるので、購入のときに間違わないようにしたい。

2月中旬におけるWindows 8 各パッケージの実売価格
64ビット版windows 8 Pro DSP版 Faith 1万4480円
TWOTOP 1万4480円
LaOX-eShop 1万4484円
TSUKUMO 1万4980円
ケーズデンキ 1万6800円
ソプマップ.com 1万6800円
グッドウィル Y!店 1万9800円
32ビット版windows 8 Pro DSP版 Faith 1万4480円
TWOTOP 1万4480円
LaOX-eShop 1万2800円
TSUKUMO 1万4980円
ケーズデンキ 1万6800円
ソプマップ.com 1万6800円
グッドウィル Y!店 1万6980円
64ビット版windows 8 DSP版 Faith 1万480円
TWOTOP 1万480円
LaOX-eShop 1万699円
TSUKUMO 1万800円
ケーズデンキ 1万1800円
ソプマップ.com 1万1800円
グッドウィル Y!店 1万1980円
32ビット版windows 8 DSP版 Faith 1万480円
TWOTOP 1万480円
LaOX-eShop 1万500円
TSUKUMO 1万800円
ケーズデンキ 1万1800円
ソプマップ.com 1万1800円
グッドウィル Y!店 1万1980円

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