「これから買うもん!」というあなたのために──「初回起動」編鈴木淳也の「まとめて覚える! Windows 8」

» 2013年03月13日 17時17分 公開
[鈴木淳也(Junya Suzuki),ITmedia]

アップグレードとカスタムの2種類のオプション

 ダウンロード版によるインストールが、アップグレードアシスタントを使って手順を順番に踏んでいくのに対し、DSP版などではDVDなどのインストールメディアから直接インストーラを起動できる。その場合、セットアップの初期画面を表示するので、ここで言語設定と2種類のインストールオプションを選択することになる。

 なお、これらインストールメディアからインストーラを起動した場合は、最初にプロダクトキーの入力を求めてくる。また、アップグレード版のメディアで起動した場合、インストール先のHDDやSSDなどにアップグレード対象となるWindows OSをインストールしていないと、正常な手順でインストールを完了できないので注意したい。

 インストールオプションには「アップグレード」と「カスタム」の2種類がある。前者はアップグレードインストール時のみ利用可能なので、クリーンインストールの場合には「カスタム」を選ぶ必要がある。「カスタム」を選択後、インストール先のHDDを選択して初期化などの作業を行うと、OSのインストール用データを順番に転送して再起動する。

 「アップグレード」の場合は既存の環境を引き継いだ上でインストールを行うが、それまでのWindows環境は「Windows.old」のファイル名でまとめて保存する。そのため、いつでも以前の環境で使っていたデータを復活できるほか、アップグレードインストールであっても「Windows.old」を削除するだけでクリーンインストールとほぼ同等の環境を得ることができる。「アップグレード版でクリーンインストールのように“まっさら”な環境でWindows 8を使い始めたい」と思っているユーザーでも、「何も引き継がない」オプションを使ってアップグレードインストールを行い、「Windows.old」フォルダを丸ごと削除するとクリーンインストールに近い状態にできる。

Windows 8のセットアップ初期画面。まずはここで言語を設定する(写真=左)。続いて2種類のオプション選択する。ここでカスタムを選択するとクリーンインストールと同じ環境を構築できる(写真=右)

Windows 8の基本設定

 必要ファイルの転送が終わって再起動後、Windows 8の基本設定を順番に行っていく。ここから先はすべてのインストール方法(購入直後のWindows 8プリインストールPCも含む)で共通の手順だ。最初にWindows 8で利用する基本色を選び、マシン名を入力する。デフォルトでもいいし、好みの色を選択してもいい。マシン名はネットワーク上に表示するので、ほかのマシンと区別しやすい名称をつけておくといいだろう。

 次にアカウントの設定となるが、「簡単設定を使う」「自分で設定する」のオプションがある。通常は、設定入力を省略できる「簡単設定」を選択すれば問題ない。次に、Microsoftアカウントの入力を求めてくるので、すでにMicrosoftアカウント(Windows Live ID)を取得しているユーザーはそのIDを、そうでないユーザーはここでIDを作成する。確認のためのパスワードと連絡先の入力を求めてくるので、これらの情報を入力してログインする。すると、入力した情報からWindows 8のスタート画面を表示する。

 Microsoftアカウントの入力を求める画面で「Microsoftアカウントを使わずにサインインする」を選択すると、「ローカルアカウント」でWindows 8にログインすることになる。この場合、PCとMicrosoftアカウントの関連づけは行わない。このあたりは後から設定できるので、ネットワークの接続が不調な場合など、何らかの事情でMicrosoftアカウントにログインできない場合にはローカルアカウントを利用すればいい。

プリインストールモデルを含むWindows 8共通の初期設定画面。まずは基本色とマシン名を入力する(写真=左)。「簡単設定を使う」「自分で設定する」があるが、通常は「簡単設定」で問題ない(写真=中央)。Microsoftアカウントを入力することで、同アカウントと現在設定を行っているWindows 8 PCを関連付ける。このあと、アプリ情報や各種設定、ファイルなどをネットワークを介して同期できるようになる(写真=右)

 なお、これまで紹介してきたWindows 8の各種テクニックや、Windows 8搭載PCの新製品情報なども、こちらの特集ページにまとめているので、あわせて参考にしていただきたい。

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