地球を12周した、あるスマホの引退:鈴木淳也の「Windowsフロントライン」

» 2019年01月30日 06時00分 公開

Windows 10 Mobileのサポートが2019年12月10日で終了

 Windows Phone 7の系譜を引き継ぐ最後のモバイルOSのサポートが間もなく終了する。Microsoftが1月3日(米国時間)に更新したサポート文書で、Windows 10 Mobileのサポート終了日(End Of Support:EOS)の時期が改めて明確化されている。

 2019年12月10日のタイミングで同OSへのセキュリティアップデート等の配布はすべて終了し、Microsoft自身の無料技術サポートなども提供されなくなる。サードパーティー経由のサポートは継続される可能性があるが、他ならぬMicrosoft自身の公式サポートが終了しているため、パッチ提供は一部企業などの大規模ユーザーを中心とした個別対応のみにシフトするだろう。

 なお、このEOSの対象となるのはWindows 10 Mobileのバージョン1709を搭載したデバイスのみで、それ以前の1703などのバージョンを搭載したLumia 640や同640 XLなどは2019年6月11日時点でサポートが終了する。

MicrosoftMicrosoft Windows 10 Mobile(1709)の画面

 サポート終了によってすぐに製品が使えなくなるわけではないが、セキュリティ対策が行われないと公言されたOSを使い続けるのは危険以外の何物でもない。Microsoft自身もサポートが継続されているAndroidやiOSデバイスへの移行を推奨している。

 EOS後も、Windows 10 Mobileのデバイスバックアップ機能や、写真アップロードといった一部のアプリにある機能の継続利用は可能で、最長で2020年3月10日と3カ月間の猶予がある。バックアップからのリストア作業もEOSから1年間は可能とのことで、もし2019年12月10日以降もデバイスを継続利用したいと考える方がいれば、マニュアルでバックアップを行いつつ、完全に関連機能やサービスが停止する2020年いっぱいまでに移行先を見つけるのがいいだろう。

 一方、このWindows 10 MobileのEOSを待たずに利用不可能になってしまう同OSの機能が存在する。それはMicrosoftのモバイル決済サービス「Microsoft Wallet」だ。Microsoftの公式ページによれば、2019年2月28日のタイミングで同アプリが利用不可になるという。

Microsoft Windows 10 MobileのEOSを前に、Microsoft Walletが先にリタイアすることに

 他媒体の記事で恐縮だが、筆者はこのMicrosoft Walletを試すためにミドルレンジの「Lumia 650」を購入し、実際に米国をはじめとして世界中の都市でMicrosoft Walletの決済実験を行っている。お店の人にしてみれば、端末を何度も交換して違う商品の決済を行う変な客と思われただろうが、海外取材では必ずLumia 650を携帯しており、距離にすると購入からおそらく地球を12〜13周はしていると思う。

 さすがに2018年に入ってからはMicrosoft Walletも使わなくなり、後半にはもう電源を投入することさえなくなっていたが、それでも海外移動のカバンには必ず端末をしのばせていた。これを機会というわけではないが、2019年2月末にバルセロナで開催されるMWC 2019を最後に端末を引退させようかと考えている。お疲れさまでした……と。

Microsoft 購入から約2年半、海外取材では常に携帯していた筆者の「Lumia 650」も間もなく引退へ

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