Windows 10初の大型アップデート「TH2」は11月に公開か?鈴木淳也の「Windowsフロントライン」(1/2 ページ)

» 2015年10月29日 14時00分 公開

年末商戦に向けて初の大型アップデートを行うWindows 10

 「Windows 10」初の大型アップデートとなる「TH2」が近いうちに公開される見込みだ。TH2とは「Threshold 2」の略称であり、Windows 10の開発コード名である「Threshold」のバージョン2を意味している。

 TH2とは正式名称ではないようだが、Windows Insider Programの参加者であれば新しいビルド番号のプレビュー版「Windows 10 Insider Preview」をダウンロードする際に「th2_release」の名称が付与されているのを確認できるため、半ば公式的な名前として考えられている。

 現在、一般のWindows 10ユーザーが利用しているのは、「Build 10240」のビルド番号が付与された「TH1」で、これに続くアップデートが「TH2」というわけだ。

 今のところ、Windows 10 Insider Previewの最新ビルド番号は「Build 10565」となっているが、実際にTH2として配布されるのは、これよりも若干新しい番号のビルドになると考えられる。

th2_releaseの表示 「th2_release」の名称で提供が行われている現在のWindows 10最新ビルド「Build 10565」

 現在得られている情報やうわさを総合すると、TH2の配信が開始されるのは11月上旬とみられる。TH1と呼ばれる現在のWindows 10は、ユーザーによって配信のタイミングがかなり異なっていたが、恐らくTH2はWindows Updateを通じて「全ユーザーが同じタイミング」で利用可能になると予想される。

通常のアップデートと同じ扱いになるTH2

 TH2の提供開始時期については、以前にもリポートでまとめている。これはWindows 10リリース直後の8月中旬時点の情報に基づいたものだが、より新しい情報が出そろい始めており、TH2の概要が明らかになってきた。

 まず、Windows関連の情報に詳しいポール・サーロット氏が独自の情報ソースを基にまとめた記事がある。同氏によれば、TH2はフル構成のWindowsビルドではなく、あくまで既存のTH1(Build 10240)の差分ファイルとしてWindows Update経由で提供される。名称は「Windows 10 November 2015」となり、あくまで大型アップデートとして扱われ、前述のように全ユーザーが同じタイミングで導入可能という。

 Windows 10は1年に2〜3回程度のタイミングで大型アップデートが行われるが、この間に「Service Release(SR)」と呼ばれる「Cumulative Update(累積的アップデート)」が何度か配られる。TH2は、こうしたCumulative Updateの適用なしにインストールが可能で、Windows 10がどの状態であっても(11月時点での)最新状態にできるとしている。

Windows 10 Insider Preview Build 10565 現在の最新ビルドであるBuild 10565。10月中旬時点で「Build 10568」のリーク情報が出ていることから推察するに、10570〜10580辺りのビルド番号が「TH2」の最終版になると予想される

 なお、TH2の提供開始後はこれがWindows 10の初期状態となり、例えばWindows 7/8.1から10にアップデートをした際にも、7月提供のTH1ではなくTH2の状態になる。また、TH2を適用した状態でWindows 10を初期化すると、TH1の状態には戻らずにTH2の状態となる。つまり、Windowsの初期化後に最新状態へと戻すために何度もWindows Updateをかけて再起動する必要がなくなるわけだ。セットアップでは、この点が大きな特徴となる。

 そして旧OSのユーザーに朗報なのがアクティベーション方式の変更だ。現在Windows Insider Programで配布されているBuild 10565では、Windows 10のISOファイルでインストールを行う際、Windows 7/8/8.1のプロダクトキーを使って直接アクティベーションが可能になっており、わざわざ「旧OSを入れてから、Windows 10のアップグレードインストールを行って……」という手順をたどる必要がない。

 この新しいアクティベーション方式は、TH2提供開始後の一般向けWindows 10でも同様となる。Windows Insider Programに参加していて最新のISOを入手可能か、あるいはWindows 10の最新版インストールファイルが入手可能なユーザーが、Windows 7/8/8.1のプロダクトキーを用いて手軽にクリーンインストールを行うための措置だと考えてもらえばよいだろう。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年07月27日 更新
  1. エアコンがない部屋を冷やせる「Dreemstar 冷風扇」がセールで50%オフの9980円に (2026年07月23日)
  2. 64GBメモリ/2TBストレージ/Ryzen AI Max+ 395搭載のハイエンドミニPC「MINISFORUM MS-S1 MAX」がタイムセールで27%オフの43万2799円に (2026年07月25日)
  3. NVIDIAが次世代AI超解像技術「DLSS 5」の今秋投入を明らかに/MicrosoftとMistralが欧州におけるAI演算能力の拡大で戦略的提携を発表 (2026年07月26日)
  4. 高価なグラフィックスカードを守る「過熱保護ケーブル」に注目! 夏を乗り切るNoctua製簡易水冷も販路拡大で続々入荷 (2026年07月25日)
  5. プラネックス、10GbE接続に対応した5ポート搭載アンマネージドスイッチ (2026年07月24日)
  6. 実売2万円切りで実働10日間のバッテリー駆動! 「Amazfit Bip Max」は初めてのスマートウォッチに最適か (2026年07月24日)
  7. 東レの最新カーボン技術で約999gと長時間バッテリーを両立させた“法人向けLAVIE”が登場 ブランド統一の背景とは (2026年07月23日)
  8. Arm版Windows 11は“普通”に使えるのか? 「FMV UQ-L1」で試して分かった快適さと“鬼門” (2026年07月22日)
  9. Windows 11 バージョン 24H2/25H2搭載のデル製PCに6月のプレビュー更新を適用するとパフォーマンス低下の恐れ 「帯域外更新」で対処 (2026年07月23日)
  10. ケーブル抜き差しで“瞬断”しない、バッファローの高出力な多ポートUSB PD充電器が便利すぎる (2026年07月23日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー