7月29日のWindows 10リリース以来、Windows Insider Programでは5回のビルド更新が行われており、11月の配信が見込まれるTH2では、その変更差分が反映される。基本的にはBuild 10565に若干変更が加えられたものになるが、過去のビルドでどのような新機能が加えられ、変更されてきたのかは以下の記事を参照してほしい。
ただ、実際にはユーザーインタフェースにおける少しの変更や一部機能の拡張がほとんどで、劇的にWindows 10が進化するわけでもない。筆者がTH2で注目する変更点は、「日本語版Cortana」と「タイムゾーン自動変更」の2つの機能だ。
日本語版Cortanaについては、Build 10532で追加されたものの、現時点でまだ開発途上段階にある。11月にTH2が配信されても、すぐに日本語での利用が可能になるとは限らない。実際に配信が開始され、フタを開けてみるまで分からない状態だ。
ただし、機能そのものはTH2に含まれているため、Microsoftがゴーサインさえ出せば、いずれかのタイミングで次期大型アップデートの「TH3」登場を待たずに利用可能になるかもしれない。
地味ではあるが、過去にこんな記事を書いたことがある筆者には、「タイムゾーン自動変更」機能が非常にうれしい。これは、GPSや3Gモデム機能を内蔵していないPCであっても、Wi-Fiの位置情報特定機能を使って現在のタイムゾーンを把握し、自動設定を行う機能だ。マニュアル操作で変更する必要はなく、現地に移動後すぐに正確な時刻を把握可能になる。
WindowsタブレットやノートPCを持って海外を移動することがあるユーザーには、タイムゾーン自動変更機能の便利さが分かるはず。むしろなぜ、今までこの機能が導入されてこなかったのか不思議なくらいだ。
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