光学ドライブをあきらめない! 2026年に向けた「手持ちパーツ流用」で安くPCを延命/自作ガイド(1/3 ページ)

» 2025年12月31日 06時00分 公開
[モリケン,ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 みなさんは最近、光学ドライブを使った?

 映像も音楽もサブスクが増えてBlu-ray DiscやDVD-VideoをPCで見る、CDを聞く機会はめっきり少なくなっている。さらに2025年はパイオニアからも光学ドライブの生産終了が発表され、パーツショップの店頭売り場でも光学ドライブを見る機会が減った。加えて、最近のPCケースには5インチドライブがめっきり減り、ピラーレスなど“魅せる”ケースが増えている。

 いよいよ、一般的に光学ドライブは終わりを迎えているものの、まだまだ仕事で手放せない! 推し活に欠かせない! 好きなジャンルの音楽がサブスクになくて物理メディアが必須という人も意外と多いのではないだろうか

 そこで、今使っている光学ドライブやパーツを流用して効果的にPCをアップグレード、または新規で組み直したいと考えている人に向けての構成例とベンチマークテストをお届けしよう。

photo 今回用意したPCパーツの山

何を流用して何を新規に用意するか

 PCを新調するにあたり、どのパーツを流用して何を新規にするかを整理しよう。

 まずは流用するパーツだが、ここでは手持ちの光学ドライブとメモリを使うことにした。というのも、せっかく今PCを組むのだからDDR5で……と考えていた矢先、ご存じの通りあれよあれよという間にメモリの価格が猛烈に上昇してしまい、メモリだけでPCが買える程になってしまった。

 読者の皆さんも、サポートが終わったWindows 10搭載PCなどで、きっとDDR4メモリは手元にあるだろうという思惑もある。一方、光学ドライブは2017年に発売されたBDドライブ「Pioneer BDR-S11J-X」を使った。ピアノブラックの前面が特徴的なドライブで、Ultra HD Blu-ray(UHD BD)の再生に対応するため発売当時は話題になった。

 ちなみに、UHD BDの再生には特定環境が必要(Intel SGX対応のCPUとCPU内蔵GPU、マザーボード、対応ソフトウェアなど)で、今回組むPC環境では再生できないのであしからず。メモリはTeam Group製の16GB(8GB×2/DDR4-2400)と速度は速くないが、ひとまず容量は十分だろう。今回はこの2つを使える環境で組み立てることにする。

photo 多くの人にとっては懐かしいと感じるであろう、5インチの光学ドライブ「Pioneer BDR-S11J-X」
photo メモリは手持ちのDDR4 8GB(DDR4-2400)×2と、かなり渋めだ

 今回のパーツで重要なのはPCケースだ。5インチドライブが必須となるため、ここでは内部を見せる必要はないので、側面パネルはスチールで静音性が高い「Antec P10C」を選択した。直近ではSilverStoneからもレトロケース「FLP02」が発売されたが、価格が3万円オーバーと高く、1万円ちょいで済むAntec P10Cは手を出しやすい。

 5インチベイを1基、フロントは開閉パネル、防音パネルを搭載するなど防音性の高いモデルとなっている。標準でファンも4基備え、天面のボタンで回転数を変更できるなど、かゆいところに手が届くのもうれしい。

photo タワー型ケースの「Antec P10C」ボディーサイズは約220(幅)×477(奥行き)×486(高さ)mmで、ATXサイズのマザーボードや360mmのラジエーターにも対応する
photo 前面のカバーを開けると1基の5インチベイが見える。前面内側にダストフィルターと防音パネルを、両側面と天面内側に防音パネルを備えるなど、静音性とメンテナンス性にも配慮されている
photo インタフェースは、PCケースを床置きした際にアクセスしやすい天面部分にある

 次にマザーボードだが、これはDDR4メモリを流用するため、Intelの第12〜14世代のCoreプロセッサ対応製品かAMDのSocket AM4搭載製品の2択となり、ここでは後者のGIGABYTE製の「B550M-K」にした。CPUは使用しているユーザーも多いであろう安定のRyzen 7 5700Xだ。AMDを選んだ理由は、性能に加え値段が安かったのが大きい。

 グラフィックスカードは、CPUとメーカーを合わせてRadeon RX 9060 XTを採用し、16GBのグラフィックスメモリを搭載した「SAPPHIRE PULSE Radeon RX 9060 XT GAMING OC 16GB」を選択している。また、電源ユニットも従来のPCIE 8ピンが1基で済むのでユーザーによっては電源の使い回しも可能だ。

 CPUクーラーは、今回使うCPUのTDPが65Wと低いため、ARCTICの空冷クーラー「Freezer 36(Black)」をチョイスした。同じブラックでデュアルファンを備えながら値段も安かった。

 ストレージのSSDは、手堅くPCI Express 4.0 x4対応で容量1TBの「Crucial T500(CT1000T500SSD8JP)」としたが、こちらも先述のメモリ回りの影響で事業撤退の報を耳にし、思わぬ形での追悼モデルとなってしまった。SSDやHDDも値上げ傾向なので、買うタイミングは気を付けたい。

 利用パーツの一覧は下記の通りで、最新構成を追いかけているユーザーには物足りないかもしれないが、その分コストを抑えた内容となっている。

photo CPUは8コア16スレッドのRyzen 7 5700Xを選んだ。発売から3年以上経過するが、高いコスパで人気もある
photo マザーボードもコスパを重視して、microATXタイプのGIGABYTE「B550M-K」とした
photo CPUクーラーはARCTICブランドの「Freezer 36 Black」(ACFRE00123A)だ。サイドフロー型で、冷却ファンにFluid Dynamic Bearing採用の「P12 PWM PST」を2基搭載する高冷却志向の空冷クーラーとなる。対応CPUはLGA1851/1700、AMD Socket AM4/AM5となる
photo SSDの「Crucial T500」(CT1000T500SSD8JP)は、容量が1TBでPCI Express 4.0 x4に対応する。期せずしてブランド撤退の報道があった
photo グラフィックスカードはSAPPHIRE TECHNOLOGYの「SAPPHIRE PULSE Radeon RX 9060 XT GAMING OC 16GB」だ。GPUはRadeon RX 9060 XTで、16GBのグラフィックスメモリを備える
photo 電源ユニットはCOUGARの「ATLAS 650」(CGR BA-650)で、6000円を切る価格が魅力だ
photo 採用パーツ一覧(価格は原稿執筆時のもの)
       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年11月07日 更新
  1. メーカー自身がバックドアを仕込み、犯罪集団に“販売” 乗っ取られたTV用端末130万台超、Googleが遮断 日本の警察庁も参加 (2026年11月05日)
  2. Windows PC向けゲームの「ロード待ち」はなぜ起こる? 背景に過去との「互換性」 (2026年11月05日)
  3. 画面は見やすく広告なし! 睡眠モニター機能はどう? Amazonの新型スマートクロック「Echo Time」の使い勝手と気になる点 (2026年11月06日)
  4. 耳をふさがないEDIFIER「Comfo Bass Pro」は朝から夜まで充電不要 1万円強でLDACとDolby Audio対応、在宅勤務の“つけっぱなし”にピッタリ (2026年11月06日)
  5. 手書き文書の文字起こし+会話録音も可能なスマートノート Makuakeで先行販売を開始 (2026年11月05日)
  6. ミュンヘン市はなぜ再びオープンソースソフトウェアへ回帰するのか? 脱Microsoftを巡る欧州の最新事情 (2026年11月04日)
  7. 月1200ドルのAIコストが電気代20ドルで済む? NVIDIA「RTX Spark」搭載PCのデモで見えた“ローカルAI”の実力 (2026年11月04日)
  8. 価格は約9万円に上昇、それでも“買い”か? DJIの360度カメラ「Osmo 360 II」を初代と比べて分かったこと (2026年11月05日)
  9. エイサー、フルHD×2面表示が可能な折りたたみ式15.6型/23.8型デュアルモバイルディスプレイ (2026年11月05日)
  10. アイネックス、デスクトップPCの電源操作を手元で行える有線リモコン (2026年11月05日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー