Samsung Electronics(サムスン電子)のPCI Express 5.0(PCIe 5.0)対応SSD「Samsung SSD 9100 PRO」シリーズで発表済みであったものの、まだ発売されていなかった最大容量となる8TBモデルが登場した。今回は発売前の実機を借用できたので、いろいろとチェックしていこう。
ちなみに8TBというと、同じ容量のHDDをデータ用ドライブに使っている人が多いと思う。実際に私も少し前までは6TB HDDを内蔵して使っていた。今はNASにHDDを移動させ、PCの内部ストレージはM.2 SSDのみ(Cドライブ:1TB+Dドライブ:2TB)の構成だ。みなさんはどのような構成にしているだろうか。
この8TB SSDがあれば、例えば4K動画やSteamのセールで買ってしまったたくさんの積みゲームなどもまとめて入れることが可能だ。また、マザーボードのM.2スロットが少ない時でも大容量を扱える。そこで、本記事の後半ではMini-ITXのマザーボードに本製品を組み込んだPCでテストを行ったので参考にしてほしい。
まずは、8TBモデルの実物とスペックをチェックしていこう。8TBモデルの特徴は、何といってもその容量と、8GBという大容量キャッシュ搭載しているところだろう。また、読み出し速度が少し1TB/2TBモデルより速くなっており、消費電力も若干アップしている
早速、実際の性能を検証するためにAMD/Intel環境をそれぞれ用意した。また最大のパフォーマンスを見るべく、CPUに接続するPCI Express 5.0 x4 M.2スロットに対象SSDを搭載し、OS起動用の別SSDは2番目のスロットに装着している。
それでは、CrystalDiskMark(ひよひよ氏作)を使った連続読み出し(SEQ1M/Q8T1)から見ていこう、Core Ultraの環境では毎秒12.4GBと高速ではあるものの公称値には届かず(これは2TBレビューの時も同じだったためIntelマザーボード側の仕様だろう)、Ryzen 7の環境ではリードが毎秒14.8GB、ほぼ公称値までしっかり出ている。
連続書き込み(SEQ1M/Q8T1)は、Core Ultraの環境で毎秒13.1GB、Ryzen 7の環境では毎秒13.4GBであった。AMD環境では読み出し、書き込みともに公称値通りの性能が出ている。よって連続読み出しのパフォーマンスを重視するのであれば、AMD環境を用意するのが良いだろう。
次にランダムアクセスについて見ていくと、Q32T16では読み出しが毎秒8GB越え、書き込みが毎秒6GB越えとソフトのバージョンが異なるのでこちらには掲載していないが前回レビューを行った2TBモデルと同等の速度が出ている。
続いてQ1T1ではCore Ultra環境では読み出しが毎秒96.95MB、書き込みが毎秒312.33MBであった。今回のテストでは、Q32T16の書き込みを除き、全ての項目でCore Ultra環境がRyzen環境より速い結果となっている。
グラフで見てみよう、オレンジがAMD環境、ブルーがIntel環境だ、順次読み出し/書き込みどちらもAMD環境が速く、一部ランダム書き込み以外は逆にIntel環境が速いスコアとなった。
ベンチマークテスト容量でスコアが変わるかを試してみたが、64GiBでまではほぼ変わることがなく、数値が安定していた。
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