3Dグラフィックスのベンチマークアプリとして知られる3DMarkには、「3DMark Storage Benchmark」テストがある。これは「データロード」「ゲームの録画」「インストール」「データの保存/移動」など、実際のゲームアプリにおけるストレージの読み書きを模擬的に行うことで、ストレージのパフォーマンスをチェックするというものだ。実使用に近い読み書きを行うベンチマークプログラムとなっている。
スコアを見ていくと、Intel環境では「3177」、AMD環境では「3217」と、AMD環境の方が高い結果になった。
前回レビューした2TBモデルより低いスコアになっており、Crystal Disk Markのスコアから考えるとIntel環境の方が高いスコアになるはずだが、AMD環境の方が高いスコアとなった。
こちらについては原因を特定できなかったが、チップ構成も異なるためその辺りが影響しているかもしれない。
容量違いの比較はひとまず今回は保留として、環境別で帯域幅、レイテンシーを比較してみよう。
といっても、平均スコアはほぼ同じスコアとなった。細かくゲームを移動させる読み出しと書き込みが同時に発生する作業ではIntel環境では毎秒3576MBに対してAMD環境では毎秒4486MBとAMD環境が高いスコアとなった。
例えば、ダウンロードしたファイルをダウンロードフォルダーから他のフォルダーに移動させる時に差が出るだろう。
本製品はPCI Express 5.0と高速かつ容量の兼ね合いでチップが両面に実装ということで、気になるのは発熱だろう。
テスト内容はCrystalDiskMarkを使い、64GiBで測定回数5回を9回に増やし、テスト終了後の最大温度をユーティリティーソフトを使って計測した。
環境はIntel環境を使い、オープンフレームでグラフィックスカードは取り付けず、風を当てない状態で測定を行った。マザーボードのヒートシンクを使ったが今回のマザーボードは裏面(マザーボード側)にも放熱シートと金属プレートがあるモデルとなっている。
Sensor 1が最大で69度、Sensor 2は57度となった。Sensor 1はコントローラーだろう。これぐらいの温度なら気にせず使うことができる。
ちなみにヒートシンクなしでもテストしたが、こちらは1GiBで測定回数5回のテスト終了後の温度をチェックしている。
結果はSensor 1が最大で105度、Sensor 2は73度となった。ベンチマークのスコアはきちんと出たがさすがに100度を超えてしまったので、実運用時はヒートシンクを装着しよう。
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