各社から、PCI Express 5.0 x4接続のM.2 SSDが登場し、選択肢が徐々に増えている。今回取り上げる日本シーゲートの「Seagate FireCuda 540」も、Phison製コントローラーチップ「PS5026-E26」と232層3D TLC NANDフラッシュメモリを採用した高速なM.2 SSDだ。
ヒートシンクなしで容量が2TBと1TBがラインアップされており、ここではよりスペックが高い前者を取り上げる。
Seagate FireCuda 540の主なスペックは下記の通りだ。公称のスペックはシーケンシャル(連続)の読み出しで毎秒1万MB(1TBは9500MB)、書き込みで毎秒1万MB(1TBは8500MB)と非常に高速だ。総書き込み容量(TBW)は2TBが2000TB、1TBが1000TBと、先日取り上げた「Crucial T700」を上回る。なお、保証期間は5年間(または製品のSMARTデータで測定されたバイト数がTBWに到達するまでのいずれか早い方)となっている。
原稿執筆時の価格は、2TBが約5万円前後、1TBが約3万円前後だった(いずれも税込み、以下同様)。製品保証は5年間で、データ復旧サービスの「Rescue Data Recovery Services」も利用可能(3年間)だ。
Seagate FireCuda 540の主なスペック | ||
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容量 | 1TB | 2TB |
フォームファクター | M.2 2280 | |
インターフェース | PCI Express 5.0 x4 | |
プロトコル | NVMe 2.0 | |
NANDフラッシュメモリ | 3D TLC NAND | |
コントローラー | Phison PS5026-E26 | |
シーケンシャルリード | 毎秒9500MB | 毎秒1万MB |
シーケンシャルライト | 毎秒8500MB | 毎秒1万MB |
総書き込み容量(TBW) | 1000TB | 2000TB |
その他 | 3年間のRescue Data Recovery Services | |
保証期間 | 毎秒5年(制限付保証) | |
テスト環境は下記の通りだ。SSDのヒートシンクはマザーボード(ASRock Z790 Steel Legend WiFi)に用意されたものを使い、ケース背面と天面に120mm角のファンを1基ずつ用意した。
DDR5メモリには「Crucial Pro」シリーズ(DDR5-5600)を使った。マットブラック仕上げのアルミ製ヒートスプレッダが装着されており、Intel XMP 3.0とAMD EXPOのメモリプロファイルに対応することで、マザーボードに4枚のメモリを装着した場合でも動作クロックを落とさずに利用できる。
テスト環境 | |
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CPU | Intel Core i5-13600K(Pコア6基12スレッド/Eコア8基8スレッド) |
マザーボード | ASRock Z790 Steel Legend WiFi |
システムストレージ | Logitec LMD-PS5M(2TB/PCIe 4.0 x4対応) |
メインメモリ | Crucial DDR5-4800(CT16G48C40U5/16GB×2) |
グラフィックスカード | NVIDIA GeForce RTX 4070 |
OS | Windows 11 Pro(22H2) |
それでは、ベンチマークテストでFireCuda 540の性能を見ていこう。
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