2TB SSD「Seagate FireCuda 540」でPCIe 5.0接続の実力を実感した(2/2 ページ)

» 2023年08月15日 17時00分 公開
[王深紅ITmedia]
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スピードはPCIe 5.0モデルならでは 冷却が必須なのも同様

 ベンチマークテストには、CrystalDiskMark 8.0.4(デフォルト/NVMeパターン)、PCMark 10 Full System Drive Benchmark、3DMark Storage Benchmarkを利用した。

「CrystalDiskInfo 9.1.1」の画面 「CrystalDiskInfo 9.1.1」の画面

 テスト結果は下記の通りで、CrystalDiskMarkでは公称値通りのスコアを記録した。高速なPCI Express 4.0対応SSDをはるかに上回る性能を実現しており、体感速読に影響があるランダムリード(Q1/T1)も毎秒91.11MBと高速だ。

 全般的に、読み出しよりも書き込み速度の方が高速なのも興味深い。

CrystalDiskMark 8.0.4(デフォルト)のテスト結果 CrystalDiskMark 8.0.4(デフォルト)のテスト結果
CrystalDiskMark 8.0.4(NVMe)のテスト結果 CrystalDiskMark 8.0.4(NVMe)のテスト結果

 一方、Microsoft Officeを始め、PhotoshopやIllustratorなどのさまざまなアプリの処理をシミュレートするPCMark 10 Full System Drive Benchmarkと、ゲームの起動や録画、コピーなどを行う3DMark Storage Benchmarkのスコアはともに5400を超えており、圧倒的なスピードだ。ビジネスシーンだけでなく、ゲーム用途においてもかつてない体感速度を実現している形である。

PCMark 10 Full System Drive Benchmarkのテスト結果 PCMark 10 Full System Drive Benchmarkのテスト結果
3DMark Storage Benchmarkのテスト結果 3DMark Storage Benchmarkのテスト結果

 PCI Express 5.0 x4接続のM.2 SSDは、どのモデルも利用時の発熱が気になる。前回取り上げたCrucial T700と同様、ミドルタワーケースに取り付けた状態で、SSDのヒートシンク周辺にも空気が流れるようにして温度を計測した。

 CrystalDiskMark 8.0.4を3回連続実行した際の温度を測ったところ、温度の推移は下記のようになった。最も温度が高い3回目でもCrystalDiskMarkのスコアに変化はなく、サーマルスロットリングが発生する80度以上にはなっていなかった。

温度の推移(室温は27度)
アイドル時 36度
1回目 67度
2回目 71度
3回目 75度

 現状、コストパフォーマンスの高さやシビアな発熱面を考えずに済むPCI Express 4.0x4接続のSSDが人気だが、性能を重視するならPCI Express 5.0対応モデルに軍配が上がる。適切な放熱処理を行えるのが前提だが、対応環境が既にあるのなら環境を移行するのも十分にアリだ。

 FireCuda 540なら耐久性も高く、独自のデータ復旧サービスが用意されるのも見逃せないところだろう。

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