ベンチマークテストには、CrystalDiskMark 8.0.4(デフォルト/NVMeパターン)、PCMark 10 Full System Drive Benchmark、3DMark Storage Benchmarkを利用した。
テスト結果は下記の通りで、CrystalDiskMarkでは公称値通りのスコアを記録した。高速なPCI Express 4.0対応SSDをはるかに上回る性能を実現しており、体感速読に影響があるランダムリード(Q1/T1)も毎秒91.11MBと高速だ。
全般的に、読み出しよりも書き込み速度の方が高速なのも興味深い。
一方、Microsoft Officeを始め、PhotoshopやIllustratorなどのさまざまなアプリの処理をシミュレートするPCMark 10 Full System Drive Benchmarkと、ゲームの起動や録画、コピーなどを行う3DMark Storage Benchmarkのスコアはともに5400を超えており、圧倒的なスピードだ。ビジネスシーンだけでなく、ゲーム用途においてもかつてない体感速度を実現している形である。
PCI Express 5.0 x4接続のM.2 SSDは、どのモデルも利用時の発熱が気になる。前回取り上げたCrucial T700と同様、ミドルタワーケースに取り付けた状態で、SSDのヒートシンク周辺にも空気が流れるようにして温度を計測した。
CrystalDiskMark 8.0.4を3回連続実行した際の温度を測ったところ、温度の推移は下記のようになった。最も温度が高い3回目でもCrystalDiskMarkのスコアに変化はなく、サーマルスロットリングが発生する80度以上にはなっていなかった。
温度の推移(室温は27度) | |
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アイドル時 | 36度 |
1回目 | 67度 |
2回目 | 71度 |
3回目 | 75度 |
現状、コストパフォーマンスの高さやシビアな発熱面を考えずに済むPCI Express 4.0x4接続のSSDが人気だが、性能を重視するならPCI Express 5.0対応モデルに軍配が上がる。適切な放熱処理を行えるのが前提だが、対応環境が既にあるのなら環境を移行するのも十分にアリだ。
FireCuda 540なら耐久性も高く、独自のデータ復旧サービスが用意されるのも見逃せないところだろう。
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