サンディスクは5月13日、PCI Express 5.0対応SSDの新モデル「WD_BLACK SN8100 NVMe SSD」シリーズを発表し、6月13日から販売する。最大読み出し速度が毎秒1万4900MBと、従来のPCI Express 4.0モデルからほぼ倍になった新モデルだ。
容量やヒートシンクの有無で複数のモデルを用意しているが、今回はその中から容量2TB(WDS200T1X0M)のヒートシンクなしモデルを借用できたので、パフォーマンスを試してみた。
まずはパッケージと製品を見ていこう。
本製品はサンディスクから発売されているが、まだWestern Digitalのパッケージを継承する、型番も従来を踏襲しているが、基板の裏側にはSandiskのシルク印刷がある、今後の製品で型番のルールが変わるかどうかは不明だが、BLACKというのは響きがいいので続けてほしいと個人的には願っている。
他にも、PCI Express 5.0対応コントローラーの搭載に伴い、放熱性を高めるためチップ表面が金属製になった。シールをはがせないので容量は不明だが、キャッシュも搭載されている。
次にスペックを確認しよう。
メモリは218層のBiCS8 TLC 3D CBA NANDを採用しており、4TBモデルでも片面実装を実現している。2025年内には8TBモデルも登場予定だ。また速度も最大連続読み出しが毎秒1万4900MB、2TBと4TBモデルは最大連続書き込み速度も毎秒1万4000MBとなる。
ランダムにおいても読み書き共に最大200万IOPSを超えるなど、従来モデル(WD_BLACK SN850X)の2TBモデル同士で比較すると、シーケンシャル/ランダム共にほぼ倍になっているのが分かる。
にもかかわらず、公称値(平均動作電力は7W以下)こそないが電力も同じか少し抑えられているということでワットパフォーマンスもよさそうだ。
PCIe 5.0対応で電力効率に優れたSSD「WD_BLACK SN8100 NVMe SSD」シリーズ登場! 8TBモデルや新型ヒートシンク付きモデルも 発売は6月中旬予定
「Western Digital(WD)」が「Sandisk」の分離を完了 SSDを含むフラッシュメモリ関連事業を移管
ウエスタンデジタルの新型PCI Express 4.0 SSD「WD_BLACK SN7100」を試す パフォーマンスは良好でノートPCへの組み込みにお勧め
“デスクトップSSD”とは!? 容量8TBの超高速ストレージ「SanDisk Desk Drive」を試す
PCI Express 5.0接続SSDの“本命”か? 超高速な「Samsung SSD 9100 PRO」2TBモデルの速度や温度をチェックCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.