“デスクトップSSD”とは!? 容量8TBの超高速ストレージ「SanDisk Desk Drive」を試すポータブルストレージの道(1/4 ページ)

» 2024年07月03日 17時30分 公開
[渡辺まりかITmedia]
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 外付けSSDと聞けば、「高速データ転送できるから、持ち運ぶのに便利なのよね」という具合に、ポータブルなデバイスをイメージするだろう。しかし、ウエスタンデジタルが発売した「SanDisk Desk Drive」は、サンディスクブランド初の“デスクトップSSD”だ。容量の異なる8TBモデルと4TBモデルがあり、前者は11万8140円、後者は5万9840円(いずれも税込み)となっている。

 デスクトップSSDは一般的なポータブルSSDと何が違うのだろうか。8TBモデルを借りられたので、実際の使い勝手を試してみた。

「SanDisk Desk Drive」 片手で持てるサイズ感だが、持ち運び用途ではなく、デスクトップに設置しての利用が想定されている「SanDisk Desk Drive」。対応OSはWindows 10以降/macOS 14以降だ
「SanDisk Desk Drive」 「SanDisk Desk Drive」のパッケージ

専用のACアダプターが必須のユニークなポータブルSSD

 大容量のデスクトップストレージといえば、ランチボックスより少し大きめなサイズの3.5インチHDDが思い浮かぶだろう。外付けHDDは、いかついタイプのデザインもあれば、ウエスタンデジタルの「WD Elements Desktop HDD Storage」のようにスッキリしたものもある。今すぐ作業したいデータというより、もう用事の済んだデータを念のため保管しておきたいというニーズにハマることもあり、自宅のデスクの上(または下)に据え置いて使っている人もいるだろう。

 ドライブがSSDであれば、保管もできるしストレージ内から呼び出して直接作業することもかなう。高解像度の動画や写真編集などを行う人にとって、メインPCといつでもつながっている据え置きタイプのSSDがあれば、作業効率が爆上がりするに違いない。

 まずは、パッケージの中身を見ていこう。本体に加え、USB Type-Cケーブル、USB Type-C→USB Standard-A変換アダプター、ACアダプター、そして取り扱い上の注意を記した書類だ。

パッケージの中身 パッケージの中身。左から時計回りに本体、ACアダプター、USB Type-Cケーブル、USB Standard-A→USB Type-C変換アダプターが付属する
USB Standard-Aアダプター こちらは付属のUSB Type-Cケーブルと、USB Standard-A→USB Type-C変換アダプターのアップ

 USB Type-Cケーブルは、形状がかなり太かった。「USB CABLE CHECKER 2」でテストしたところ、10GbpsのSuperSpeed+に対応したUSB 3.2 Gen 2ケーブルだったので、納得の太さだ

USB CABLE CHECKER 2でのテスト USB CABLE CHECKER 2でテストしたところ、SuperSpeed+対応を示すLEDが点灯していた

 SanDisk Desk Driveは、3.5インチHDDのようなランチボックスサイズではなく、大きめのおにぎりに近い約99.2(幅)×99.2(奥行き)×40.2(高さ)mm、重さは安定性のため重しを入れているとのことで実測273g(公称値は約268g)だった。見た目ほど重くはないので、持ち運びも苦にはならないだろう。

 とはいえ、バッケージにACアダプターが入っていることから分かるように、USBバスパワーでは動作しない。AC電源が必須ゆえ、どこでも作業できるというわけではない。やはり、これはデスクトップSSDなのだな、と思わせられた。

AC電源 それほど電力を消費するわけではないようで、12V/1.5Aと刻印されていた。今どきのPD(USB Power Delivery)で充分まかなえそうな消費電力だ
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