続いて、ゲームパフォーマンスを見てみよう。
3Dグラフィックスのベンチマークアプリとして知られる3DMarkに含まれる、Storageテストを実行した。これは「データロード」「ゲームの録画」「インストール」「データの保存/移動」など、実際のゲームアプリにおけるストレージの読み書きを模擬的に行うことで、ストレージのパフォーマンスをチェックするというものだ。実使用に近い読み書きを行うベンチマークとなっている。
Intel環境とAMD環境でのそれぞれのスコアは、このようになった。
個別にグラフで見ていこう。
Intel環境の場合、平均で毎秒840MBに対してAMD環境では毎秒760MBとなった。3本のゲームタイトルの読み出しで差が開いた結果だろう。おそらく、細かいファイルのランダム読み出しで差がついたと思われる。その分、ゲームを移動させた場合はIntel環境で毎秒4153MBに対して、AMD環境では毎秒4569MBとAMD環境が上回るスコアになっている。
これはシーケンシャルのパフォーマンスが影響しているからだろう。
PCIe 5.0接続のSSDといえば、気になるのは利用時の発熱だ、最近は発熱が抑えられたモデルが増えてきているが本製品はどうなのだろうか。
今回、CrystalDiskMark 8.0.6の64GiBを9回計測した後の温度と、「TxBench」で全域連続書き込みを行って30分後の温度を計測した。
できるだけSSDを発熱させるために、マザーボードのヒートシンクは使用したものの、オープンフレームでグラフィックスカードは取り付けず、風を当てない環境で測定した。
一番高い温度でも「Sensor 1」が73度となっており、発熱が抑えられている。やや大型のヒートシンクではあるが風がない状況でもこれならケース内部に入れてケースファンで流れを作ればさらに冷えてくれるだろう。サーモグラフィーカメラでヒートシンク表面温度も確認したので参考にしてほしい。
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