Metroな世界で“スタート画面”をカスタマイズする鈴木淳也の「お先に失礼! Windows 8(まだ仮称)」(1/3 ページ)

» 2012年02月24日 10時00分 公開
[鈴木淳也(Junya Suzuki),ITmedia]

VirtualBoxのゲストOS解像度を1366×768ドットに設定する

 これまで「Metroスタイル」におけるアプリの切り替え手順やデスクトップ画面との関係、そして「Charm」と呼ばれる共通型メニューについて説明してきたが、アプリのランチャー的役割を持つ「スタート画面」と「タイル」については特に触れてこなかった。この部分を習得するとWindows 8の基本操作をマスターしたことになる(Developer Preview段階であるが)。

 その前に、Windows 8 DPの実行環境をカスタマイズして使いやすくしておこう。この連載では、VirtualBoxによるWindows 8 DP環境を前提に説明しているが、VirtualBoxがデフォルトで利用できるスクリーン解像度は「1024×768ドット」といった、いわゆる「4:3」のアスペクト比でワイド画面ではない。

 ところが、Windows 8で追加した「Snap View」と呼ばれるアプリの縮小画面表示を利用するためには、「16:9」といったワイド画面である必要がある。Windows 8 DPでMetroスタイルのアプリが動作するスクリーン解像度の最低条件は1024×768ドットだが、実際には1366×768ドットの解像度がなければ一通りの機能は利用できない。

 以上のような理由から、VirtualBoxの解像度をこのサイズに調整しなければならない。だが、VirtualBoxが標準で用意しているツールセットやドライバ集の「VirtualBox Guest Additions」を導入するだけでは、この解像度はサポートされない。そこで、ちょっとした“Tweak”を使ってこの解像度を実現する。ここでは、Windows 7 Hackerのサイトで紹介されていた方法を利用してみた。

 まず、VirtualBoxのホストとなっているOSでコマンドプロンプトを起動し、「cd」コマンドを使ってVirtualBoxのインストールされているフォルダに移動してから、以下のコマンドを入力する。

 なお、ダブルクォーテーションの記号に囲まれた「Windows 8」は、VirtualBoxで実行しているWindows 8 DPの仮想マシンの名称なので、自分の環境に合わせて適時変更する。

C:\Program Files\Oracle\VirtualBox>VBoxManage setextradata "Windows 8" CustomVideoMode1 1366x768x32



 上記のコマンドを実行後に、VirtualBox上のWindows 8 DPでスクリーン解像度のプロパティを開くと、「1366×768」の解像度がメニューに追加されている。1024×768ドットの代わりに、この解像度を利用するといいだろう。

これがいままでのVirtualBoxで選択できる1024×768ドットの解像度画面。Windows 8 DPの最低動作サイズだが、これではSnap Viewの機能は使えない(写真=左)。Snap Viewが利用できるワイド画面を設定しようにも、VirtualBoxのデフォルト設定ではワイド画面の解像度が存在しない(写真=中央)。そこで、Tweakを利用して解像度設定を追加した。これでVirtualBox上のWindows 8 DPで1366×768ドットが利用できる(画面=右)

再びVirtualBox上でWindows 8 DPを起動してスクリーン解像度のプロパティを確認してみると、1366×768ドットが選択できるようになった(写真=左)。1366×768ドットの設定後はスタート画面の表示領域が拡大する(写真=中央)。ようやくVirtualBox上でSnap Viewが利用できるようになった(写真=右)

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年03月23日 更新
  1. GeForce RTX 5080&5070 Ti搭載グラフィックスカードの通常販売が広がる (2025年03月22日)
  2. サンディスクが「WD」「SanDisk」ブランドのフラッシュストレージをセール価格で販売 (2025年03月21日)
  3. “普通すぎる”のがむしろいい! 1980円でUSBドングル+Bluetoothデュアル対応の「Xiaomi デュアルモード ワイヤレスマウス 2」を試す (2025年03月21日)
  4. 屋外で使える防雨仕様のスマートWi-Fiプラグ「MSS620」を試す 完成度は高く、スケジュール設定なども便利 (2025年03月21日)
  5. アイ・オー・データ機器のPC周辺機器が4月1日までお得! 液晶ディスプレイやポータブルSSDなどがセールに (2025年03月22日)
  6. シリーズ初の「1kg切り」「2in1モデル」登場! 見どころたくさんのThinkPad 2025年モデルが日本上陸 3月18日から順次発売 (2025年03月18日)
  7. Windows 11の「セキュリティ更新」に不具合 「Microsoft Copilot」アプリが意図せず削除される恐れ (2025年03月19日)
  8. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
  9. ウエスタンデジタルの各種HDDがお得! 業界最大容量の「6TBポータブルHDD」も割引 (2025年03月21日)
  10. デルが新デスクトップPC「Dell Slim」「Dell Tower」を3月28日発売 Coreプロセッサ(第14世代)とCore Ultra 200Sプロセッサから選択可能 (2025年03月14日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2025年