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» 2015年05月01日 06時00分 公開

「Windows 10」は永遠に未完のOSか?鈴木淳也の「Windowsフロントライン」(1/3 ページ)

Microsoftが開発者会議「Build 2015」で発表した内容は、企業とクラウド、アプリ開発に関するものが中心だが、PC USER的に重要と思われるポイントをまとめつつ、見えてきたWindows 10の最新トレンドについて考察しよう。

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Build 2015の初日を終えて

 4月29日(米国時間)に米カリフォルニア州サンフランシスコ市内において、Microsoftの開発者会議「Build 2015」がスタートした。基調講演をはじめ、初日に出てきた情報を整理してまとめていこう。

 まずは開催直前に掲載した予想記事の復習から始めたい。一般ユーザー向けの新しい話題は少なく、むしろエンタープライズや開発者向けのトピックが中心になると予想していたが、実際にほぼその通りの内容となった。

 ボリューム的に2時間半の基調講演(実際には大幅にオーバーして3時間)の半分近くを「Microsoft Azure」関連の発表が占めるなど、「企業とクラウド」に対するMicrosoftの意気込みが伝わる内容だ。残りは10分少々でOffice関連の話題をまとめ、残り1時間がWindows OS、最後30分が「HoloLens」関連のデモストレーションだった。ここではPC USERの読者に重要と思われるトピックをまとめて紹介する。

初日の基調講演は、Microsoft Azure関連の発表に多くの時間が割かれたが、後半にWindows 10の新情報がいくつか明らかになった。また、同日プレビュー版の最新バージョン「Insider Preview(Build 10074)」が公開された

プラットフォームを横断して利用できるストアとアプリ

 過去の連載でも詳しく解説しているが、Windows 10ではPCからスマートフォン、果てはゲーム機から小型の組み込み機器まで、共通のアプリケーション(ユニバーサルアプリ)が動作する。この仕組みは「Universal Windows Platform(UWP)」の名称で呼ばれており、今回のBuild関連資料でも実行環境からアプリまで、「UWP」のキーワードが冠されたものが多数散見されている。

 UWPの特徴は「シングルバイナリでどのフォームファクタやスクリーンサイズでもUIが最適化されて動作する」という「Adaptive UX」の仕組みを含んでいることで、1つの共通アプリですべてをカバーできる点が大きい。

幅広いWindows 10デバイスで共通のアプリケーション(ユニバーサルアプリ)が動作することは大きな特徴となる

 また「Windowsストア」が共通化された点も大きなポイントであり、アプリストアにさえ接続できる環境があれば、どのプラットフォームのデバイスであっても共通のUWPアプリをダウンロードして利用できる。

 ストアの共通化で、例えばスマートフォン向けのアプリストアではおなじみの「キャリア課金」をPCからも利用できたりと、個々のメリットをプラットフォームを横断して享受できる。米MicrosoftでWindowsプラットフォーム開発を推進するテリー・マイヤーソン氏は「AppleはiOSとOS X、GoogleはAndroidとChrome OSという形で別々のプラットフォームを模索したが、Windowsではすべて共通の1つのプラットフォームになっている」とそのメリットを強調する。

Windowsストアは共通化され、スマホのアプリストアでおなじみのキャリア課金をPCからも利用できるようになる

小型タブレットUI最適化、スマートフォン向け「Continuum」

 詳細は別途リポート記事があるので参照してほしいが、これまで汎用(はんよう)的な2in1デバイスをターゲットにしていた「Continuum」機能(タッチUIとデスクトップUIをスムーズに切り替えられる機能)が、ある程度デバイスに応じて最適化されている。例えば、8型クラスの小型タブレットにおいては専用のUIメニューが追加され、Continuumのタブレットモードがさらに使いやすくなった。

8型クラスのWindows 10タブレットでは、縦位置表示でスタート画面を上下にスクロールさせたり、左上のボタンからアプリや設定、電源にアクセスできる新しいメニューを表示させるといったデモが行われた

 スマートフォン向けにもこのContinuum機能が追加され、ホームスクリーンとアプリの全画面表示しかできなかったWindows 10 for phones(Windows Mobile 10)が、外部ディスプレイとキーボード+マウスを接続することで、「デスクトップ的な使い方」が可能になる。

 Windows 10ではUWPアプリが基本になるため、アプリそのものはWindows 10 for PCでもWindows Mobile 10でも共通だ。スマートフォン向けContinuumではウィンドウのリサイズを含む、PC向けOS的な操作が可能になっており、オフィスや自宅では大画面とキーボード操作環境(ショートカットを含む)のメリットを存分に享受できる。

 ただし、あくまで「デスクトップ的な使い方」なので、デスクトップ環境そのものやレガシーと呼ばれる旧Windowsアプリケーションは利用できない点に注意したい。

Windows 10搭載スマホをHDMIでディスプレイにつなぎ、Bluetoothでキーボードとマウスを接続すれば、スマホ内のユニバーサルアプリをデスクトップアプリのように利用できるというデモ(写真はExcelの例)
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