PC USER Pro

Windows 10 Anniversary Updateで旧式アプリがよみがえる?:鈴木淳也の「Windowsフロントライン」

» 2016年09月28日 06時00分 公開
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 Microsoftは、膨大な資産があるWindows旧バージョン向けのデスクトップアプリケーション群をWindows 10のネイティブ実行基盤である「UWP(Universal Windows Platform)」対応のモダンなアプリケーションに変換し、Windowsストア経由で配信可能にするための開発を続けている。

 この取り組みはWindows 10の開発中に明らかにされ、これまで「Project Centennial」「Windows Bridge for Classic Windows apps」「Desktop App Converter」「Desktop Bridge」と、Microsoftが新しい発表をする度に名前が変わってきた。現在は「Desktop App Converter Preview」の名称でプレビュー版のツールが配信されている。

Desktop App Converter Preview 「Desktop App Converter Preview」はその名の通りプレビュー版がダウンロード可能

 デスクトップアプリのインストールファイル(.msiなど)を所有するユーザーや開発者は、このツールを使ってUWPアプリの配信用パッケージを生成することが可能だ。ここで生成されたパッケージはAnniversary Update以降のWindows 10が動作対象となる。Microsoftによれば、同ツールの利用でEvernoteなど一部のアプリが既にWindowsストア経由で導入可能になっているという。

Evernote Desktop App Converterの利用によりWindowsストアで入手可能になったEvernoteのクライアントアプリ「Evernote for Windows」

 UWP化のメリットを挙げると、開発者にとっては「旧来のWindowsデスクトップアプリをWindowsストア経由で多くのユーザーに配信できること」、企業のネットワーク管理者には「社内でのアプリの配信や管理が容易になること」、そして一般ユーザーには「レジストリやシステムフォルダを汚すことなくアプリが導入でき、PCの乗り換え時にはWindowsストア経由で簡単に復帰できること」が大きい。

 米ZDNetのメアリー・ジョー・フォリー氏によれば、現状ではWin32または.NETアプリのみがUWP対応アプリに変換可能で、その動作環境もPC向けのWindows 10(for PC)のみが対象となるが、Microsoftは公式に「Windows 10 MobileやXbox Oneでも動作可能な形のUWPにしていきたい」と説明しているという。

 ただし、2016年3月末に開催された開発者会議「Build 2016」の現地レポートで紹介した通り、この変換作業は開発者の手作業に依存する部分が大きく、実際はなかなか難しいのが現状だ。

 少なくとも、開発者側にはWindows 10 MobileやXbox One、さらにはSurface Hubのような幅広いWindows 10デバイスで自身のアプリを動かしたいという強いモチベーションが必要になる。このあたりは、Windows用アプリの配信形式がUWPで統一されてきた後の課題だろう。


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月26日 更新
  1. 定格1650Wの7.5万円電源&Noctuaファン採用の異常検知アダプターが登場! (2026年10月24日)
  2. 「Galaxy Watch9」を1週間使って分かったこと Pixel Watchと比べた使い勝手は? (2026年10月23日)
  3. “置き場所に困る”大容量ポタ電の壁を打破! 冷蔵庫を3日動かすEcoFlow「DELTA Gen4」シリーズが日本上陸 (2026年10月23日)
  4. Anthropicが常時稼働するエージェント「Claude Duet」を発表/AMDとIntelが協業 PyTorchのx86 CPU最適化を「oneDNN」に一本化 (2026年10月25日)
  5. 天空が12月25日に発売する「GPD WIN Max 3」国内正規版 実機に触れてきた (2026年10月23日)
  6. FCCLが「FMV Keyboard X」の一般販売を開始 ハイスペックマウス「FMV Mouse X」も同時発売 (2026年10月22日)
  7. 約22万円の新型「Mac mini」で初めてのローカルAI体験 ストレージの価格高騰対策にピッタリかも (2026年10月20日)
  8. エイサー、Ryzen 3/5を搭載したコンパクトデスクトップPC Amazon専売モデルも用意 (2026年10月23日)
  9. 折りたたみ型から薄型まで! スマホやタブレットで“本気”の文字入力に使える持ち運び用キーボードを選ぶコツ (2026年10月23日)
  10. 「iPhone Duo」を1週間使って分かった、全部盛りではない“上質さ” 心地いい開閉ヒンジの内部を見るために“非破壊検査”してみた (2026年10月21日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー