米Microsoftは10月6日午前10時(米東海岸時間:EDT)に、「Windows 10搭載デバイス」の発表会を行う。インターネットでライブ配信が行われ、Xboxでの視聴も可能だ。
サマータイムの関係もあり日本時間では10月6日午後11時のスタートとなるが、米西海岸で開催されるイベントとは違い、午前1時や2時から始まって早朝まで眠い目をこすりながら見る必要はないため、興味ある方はぜひ公式Webサイトをチェックしてみてほしい。
8月掲載の記事で取り上げた通り、この発表会では「Surface Pro 4」「Lumia 950」「Lumia 950XL」「Microsoft Band 2」の4製品が登場する可能性が高い。イベントの時期が近づいて新たに入ってきた情報もあり、今回はSurface Pro 4の情報を中心に整理していこう。
前回のリポートでは、10月のイベントでSurface Pro 4が発表され、さらに「Windows 10」の大型アップデートである「TH2」を搭載して販売されることを示唆したが、これは難しい可能性が出てきた。
過去の例をみると、Surface Proシリーズは大体発表から1カ月程度で販売が開始されている。「Surface Pro 3」は2014年5月20日の発表で、発売日が6月20日だった(日本は6月2日に発表されて7月17日の発売だったので約5週間)。
その例にならえば、Surface Pro 4が10月6日に発表されたとして、米国とカナダでの発売は11月6〜13日くらいがターゲットとなる。年末商戦が11月中旬ごろからスタートすることを考えれば順当だ。これについては米ZDNetのメアリー・ジョー・フォリー氏も関係者の話として「11月説」を伝えている。
またChristian Todayによれば、同氏がポール・サーロット氏とともに出演したラジオプログラムの「Windows Weekly 431」において、10月6日イベントのタイミングでは次期Windowsのアップデートにあたる「Threshold 2(TH2)」はリリースされず、安定性重視のため11月にずれ込む可能性を指摘している。
これが意味するのは、Surface Pro 4にTH2のビルドがプリインストールされず、現行のTH1のまま出荷される可能性が高いということだ。
一般に、工場出荷のプロセスでは最低でも2〜4週間程度前には最新のソフトウェアイメージが必要で、現在の発売日が11月6〜13日くらいと予想されるSurface Pro 4には、11月のTH2提供では間に合わないとみられるからだ。
次はハードウェアの話だ。既存のSurface Proシリーズは春〜初夏に登場していたが、Surface Pro 4の発売は11月になるという。これが意味するのは明らかで、Intel最新の第6世代Coreプロセッサ(開発コード名:Skylake)を搭載してくる可能性が非常に高い。
メアリー・ジョー・フォリー氏は関係者の話として、Surface Pro 4は現行のSurface Pro 3と同じフォームファクタを採用する一方で、Skylakeの採用によりパフォーマンス向上と薄型化を実現しているという。またベゼル(ディスプレイまわりの枠)が細くなっており、より大画面のような印象を受けるようなものになっているようだ。
タイプカバーの改良のほか、従来のSurface Pro向けドックも流用可能なようで、既にSurface Pro向けに周辺機器をそろえてしまったユーザーでも、ある程度は新モデルで使い回せることを期待したい。
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