新型HoloLens、Windows CoreにLite? Microsoftの次の一手を予測する:鈴木淳也の「Windowsフロントライン」

» 2019年02月15日 08時00分 公開

 以前の本連載で、2月24日(欧州時間)にスペイン・バルセロナの「MWC 2019」に合わせて開催されるMicrosoftのプレスカンファレンスにおいて、ヘッドマウントディスプレイ「HoloLens 2」(仮称)が発表されるという話を紹介したが、その中で「Microsoft 365 for Consumerのようなモバイル市場もターゲットにした、Microsoftのコンシューマー向けクラウド戦略が発表されるかも」という予想を述べたが、どうやらこのイベントでは純粋に「HoloLens」の発表がなされるようで、プレゼンターの1人として挙がっているジュリア・ホワイト氏がクラウドを絡めたMicrosoftのビジネス市場向けxR市場に関するプレゼンテーションを実施する模様だ。現時点では、コンシューマー関連戦略の発表はもう少し先になるのではないかとみている。

Microsoft アレックス・キップマン氏がYouTubeに公開した動画より

 その代わりというわけではないが、今回のイベントにおけるメインプレゼンターとなりそうなアレックス・キップマン氏が2月11日(米国時間)に謎のティーザー動画を公開しており、話題となっている。TwitterだけでなくYouTubeにも公開されているので興味ある方は見てみてほしい。

 本体のデザイン的な面でのイメージカットと思われるが、HoloLens 2についてはまだ謎が多い。一方で、さすがに初代のリリースから3年が経過したこともあってハードウェア面での不満がかなり解消されているという話も聞こえてきており、単純にxR技術の到達点の1つとしてどのような製品に仕上がっているのか興味がある。続報が分かり次第、本連載でも逐次紹介していく予定だ。

Build 2019の目玉は「WCOS」と「Windows Lite」?

 Microsoftの年次開発者会議「Build 2019」の正式日程が発表された。すでに一部リーク情報で指摘されていたが、米ワシントン州シアトルにあるWashington State Convention Centerで5月6日〜8日の3日間の日程で開催される。

 2月27日に登録受付が正式オープンということで、参加希望者はオープン直後のタイミングに登録できるよう備えておくべきだろう。ここ数年は入場チケットの争奪戦が熾烈(しれつ)化しており、2017年は8時間、2016年に至ってはわずか1分で完売している。

 一方で2018年は1日が経過してもチケットが完売せず、その理由として同週に同じく開発者会議の「Google I/O」が開催されていたことが理由として挙げられる。2019年もGoogle I/Oの開催期間(5月7日〜9日)とほぼ丸かぶりであり、状況的には昨年と似たようなものだが、すぐ売り切れるということは念頭に置いておいていいだろう。

Microsoft 登録受付が間もなく始まるMicrosoftの年次開発者会議「Build 2019」

 このBuild 2019のメインテーマだが、Microsoftの近年の志向に合わせてクラウド+AIが大きな話題の中心となるだろう。同時に、昨今盛り上がっているテーマとして「Windows Core OS(WCOS)」や「Windows Lite」の話題も欠かせない。

 WCOSとWindows Liteについては以前の記事を参照いただくとして、Windows OSのコア部分を切り離し、CShellと呼ばれるシェルと組み合わせることで、モバイルでもPCでもフォームファクターを問わずにWindows OSが動作する環境を作り出す。

 そのメリットとして、例えばWin32 APIを必要としない最低限の動作環境のみを備えた軽量OSを構成することも可能になり、そのバリエーションの1つとしてChrome OS対抗といわれているのが「Windows Lite」となる。うわさレベルの話ではあるものの、2019年春に正式リリースされるWindows 10の次期大型アップデート「19H1」こと「April 2019 Update」の他、次々期アップデートとなる「19H2」にその片りんが見られることが指摘されており、本当にリリースされるのであればBuild 2019のタイミングで何らかの言及があると考えられている。

 また、単にうわさだけでなくMicrosoftの従業員がLinkedInで言及した役職で実際に「Windows Core OS」という表記が登場しており、何らかの関連プロジェクトが内部で進行しているのは確かなようだ。WCOSについては多くの開発コード名が話題として上ってきており、これはそれだけ製品のバリエーションが存在する可能性を示している。Windows Liteもその1つで、実際にどういった名称でリリースされるのかは不明だが、チェックポイントの1つとして覚えておきたい。

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