先日、「Windows 8.1」のリリース/公開日が決まった。日本時間では2013年10月17日21時にWindowsストアを通じて配信され、同日にはWindows 8.1プリインストールPCも発売されるようだ。
これもふまえて、ひとまず次期Surfaceがどうなるか。現在国内外で語られているいくつかの噂を整理して紹介しよう。
前回紹介したThe Vergeの記事でも示唆されているが、次期Surfaceは、ハードウェアの外見が大きく変化するというより、プロセッサの強化やアクセサリーを中心としたカラーバリエーションの増加などがポイントになるとみられる。
米Bloombergが報じた情報によると、NVIDIA Tegra 3からQualcomm Snapdragon 800プロセッサベースに刷新される可能性が示唆されている一方で、Snapdragon版とTegra 4版の2モデル構成となる話も上がってきている。
また、Snapdragonの採用にともない、LTEのモバイルデータ通信をサポートしたモデルも登場するという噂もある。いわゆる“LTE内蔵モデル、iPadの命名にならうとCellularモデル”が追加されるということだ。これによりSKUが増え、例えばSIMロックフリーモデルを家電量販店で販売するスタイルのほか、携帯電話事業者がショップなどを通じて低価格に販売するスタイル(=一定期間の通信契約により、実質の端末価格が下がるとみなせる販売方法)が実現することも考えられる。日本でもそれが販売されるかについては他国、特に欧米諸国と事情は少し異なるかもしれないが、いずれにせよプロセッサ更新とモバイルブロードバンドへの対応、それにともなった販売チャネルの拡大がポイントの1つになると思われる。
Surface Proについては、Haswell世代の第4世代Coreプロセッサーの採用が見込まれている。現在のSurface ProはIvy Bridge世代の第3世代Core i5-3317Uを搭載するが、この世代はWindows 8/8.1の特徴の1つである「Connected Standby」を完全にサポートしていない。この点、Haswell世代のプラットフォームへ刷新するだけでもSurface Proはかなりの刷新メリットを享受できる。特にバッテリー動作時間が延長できるという大きなメリットが得られるため、Windows搭載モバイルデバイスとしてそこそこのセールスポイントになるはずだ。
Surface全体では、新アクセサリに関する話題もちらほら聞こえてきた。例えば「バッテリー付きキーボードカバー」、「アクセサリのカラーバリエーション増加」といったものだ。特に興味深いのはバッテリー内蔵キーボードカバー。セカンドバッテリーとして活用することで、さらに動作時間を延長できるようになるだろう。
いずれにせよ、2013年の年末商戦をターゲットにしたMicrosoftの動きは、今後も動きがあり次第リポートする予定だ。
Windows 8.1は10月17日公開
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