「Windows 8.1」詳細機能を公開──バルマー氏基調講演フォトリポートBUILD 2013(1/2 ページ)

» 2013年06月27日 10時54分 公開
[鈴木淳也(Junya Suzuki),ITmedia]

タブレットからデスクトップまで、細かい改良が目白押しの「Windows 8.1」

photo 登壇した米Microsoft CEOのスティーブ・バルマー氏

 2013年のBUILDにおける最大の目玉は、やはり次期アップデートとなる「Windows 8.1」だ。Windows 8.1そのものは2013年6月初旬に行われた台湾でのCOMPUTEX TAIPEI 2013と、米ルイジアナ州ニューオーリンズで開催されたTechEd North America 2013でプレビューが公開され、さらにMicrosoftの公式Blogなどで概要が語られている。

 ただ、COMPUTEXがOEM、TechEdは企業顧客ユーザー向けのイベントであったのに対し、BUILDはアプリやハードウェアのエコシステムを支える開発者向けのイベント。より開発者にフォーカスした詳細な情報が公開されるという点でほかと異なっている。そのため、前者2つのイベントでは簡単なデモと概要が紹介されるにとどまっていたが、今回のBUILDでは実際にアプリ開発や検証が行えるPreview版が正式に配布された。

 Preview版は同社サイトで一般向けのダウンロード配布が開始されたほか、同OSの最新バージョンとOfficeをプリインストールしたSurface Proが来場者に配られた。ある意味でWindows 8.1の正式お披露目の場だといえるだろう。

photophotophoto 最初のアナウンスはWindows 8.1 Previewのダウンロード提供開始に関するもの。タッチ操作を強調するBallmer氏。2-in-1と呼ばれる新しいフォームファクタのPCのほか、既存のすべてのPCでタッチ対応をうたう。また同社としては初めて10インチ未満の中小型タブレットへの注力に言及した(写真=中央) これまでWindows 8向けのモダンUIアプリの提供されていなかったFlipboardやFacebookについても提供開始を告知した(写真=右)

 基調講演で壇上に立ったバルマー氏は、このWindows 8.1時代のMicrosoftのデバイス戦略について説明した。同氏はタッチ操作への対応を前面に押し出しており、“2-in-1”と呼ばれるタブレットを含む新しいPCのフォームファクタのほか、ノートPCからオールインワン(AIO)なモデルまで、既存のすべてのPCにタッチ操作を持ち込むことを主眼に入れたと説明する。

 また新たなフォームファクタとして、最近になりNexus 7やiPad miniで盛り上がっている7型程度〜10型未満の中小型タブレットを挙げており、この市場に注力することが重要だとした。これは10型以上が主力だったWindows市場において、大きな戦略上の転換点だろう。このサイズでは画面構成やタッチUIのさらなる最適化が重要となる。一連のデモの中で紹介されたポートレートモード(縦置き)やソフトウェアキーボードの改良、画面分割の柔軟化は、この変化に対応したものだといえる。

 デスクトップや大画面PCを利用するユーザー向けの改良も進んでおり、デスクトップ画面でのスタートボタンの復活や(動作は異なるが)、起動時のデスクトップ画面表示などはその典型だ。また先ほどの画面分割機能での大量の情報表示、マルチスクリーンでのアプリケーションごとのDPI設定は、高解像度ディスプレイで作業するユーザーには朗報だろう。いずれにせよ、全方面のユーザーに嬉しい細かい改良が進んでいるというのがWindows 8.1の特徴だといえる。

photophoto デスクトップデザインの改良がWindows 8.1におけるポイント。スタートボタン復活はその1つ(写真=左) Bing検索がWindowsの深い部分に統合され、メタ検索として結果表示されるようになる(写真=右) 
photophotophoto タブレットのポートレートモード(縦置き)の際の画面表示が改良。UIもそれに合わせてリサイズされる(写真=左、中央) ソフトウェアキーボードも改良されている。記号キーの長押しから複数文字の入力選択や、キーボード切り替えなしでスワイプ操作からの直接数字入力、スペースキーを使った入力候補の自動補完など、入力を簡略化する仕組みが搭載された(写真=右)
photophotophoto ロック画面は壁紙がスライドショー形式で表示可能になった。画面のように時間が経つと順番に切り替わる(写真=左) ロック画面表示中にSkype着信があると、その旨のアラートが画面右上に表示され、受信操作でそのまま通話モードへと移行できる(写真=中央、右)
photophoto スタート画面で画面全体を上方向にスワイプすると、アプリ選択画面が出現する。フィルタリングで表示候補を容易に絞れる
photophoto
photophotophoto これまで「メイン画面+スナップビュー」の2画面分割に対応しなかったModern UIだが、自由に画面の分割比率を変更可能になった。写真にあるように2つ以上のアプリの同時表示のほか、デスクトップ画面の混ぜ込みなど、応用範囲が拡大している
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