PC USER Pro

米国でWindows 10のシェアが7を上回る 日本はどうだ?鈴木淳也の「Windowsフロントライン」(1/2 ページ)

» 2017年02月08日 06時00分 公開
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 業務用途を中心に、いまだユーザー数の多いWindows 7。2020年1月の延長サポート終了までには約3年の猶予があるが、先進国を中心にWindows 10のシェアは着実に伸びている状況だ。それを象徴するような現象が一部で話題になっているので取り上げたい。

Windows 10 先進国を中心にシェアを伸ばしているWindows 10

米国や欧米でWindows 7のシェアを上回るWindows 10

 それは、米国でWindows 10のOSシェアがついにWindows 7を逆転したというトピックだ。StatCounterによる2016年12月のデスクトップOSシェア集計によると、Windows 10が31.44%で、Windows 7の31.04%をわずかだが上回った。

 StatCounterは後述のNetMarketShareと合わせて、OSやWebブラウザの利用シェアを知るうえで有力な参考データとして知られる。ただし、両サイトは集計方法などの違いからシェアに乖離(かいり)が出やすい点はあらかじめお断りしておく。

StatCounter 1 2015年12月〜2016年12月の米国におけるデスクトップOS(タブレットを含まない)シェアの推移(出典:StatCounter)

 こうした傾向は米国に限らず、先進国を中心に一部地域で当てはまる。

 英国では、2016年6月時点で既に両OSの逆転現象が発生していた。2016年7月29日にWindows 7/8.1からWindows 10への無料アップグレードキャンペーンが終了し、終了直前まで移行ラッシュが続いたことは記憶に新しい。英国におけるWindows 10への移行は順調に進んでおり、そう遠くない時期にデスクトップOSシェアの5〜6割を占めることになるだろう。

StatCounter 2 2015年12月〜2016年12月の英国におけるデスクトップOS(タブレットを含まない)シェアの推移(出典:StatCounter)

 これとほぼ似たような推移をたどっているのがオーストラリアだ。調べてみるとニュージーランドもほぼ同じ遷移となっており、2016年6月が転換点だったことが分かる。

StatCounter 3 2015年12月〜2016年12月のオーストラリアにおけるデスクトップOS(タブレットを含まない)シェアの推移(出典:StatCounter)

 また多少の乖離はあるもの、フランスなど欧州の各国も英国に似たシェア推移を描いており、やはり無料アップグレードキャンペーン終了時期が1つの目安となっている。

 ただ、IT投資には比較的保守的といわれるドイツでは移行に時間がかかっているようで、米国同様に2016年12月に初めて両OSのシェアが逆転している。

StatCounter 4 2015年12月〜2016年12月のドイツにおけるデスクトップOS(タブレットを含まない)シェアの推移(出典:StatCounter)

 なお、StatCounterのシェアはユーザーのPC利用状況によってかなりの変動があり、必ずしもシェアの集計結果が安定しない。例えばアイルランドでは英国同様に2016年6月に両OSのシェアが逆転したものの、そこからわずか数カ月で再逆転している(つまりWindows 7のシェアが再びWindows 10を抜いた)。

 とはいえ、地域ごとにシェアの推移に特色があるのは興味深い。

日本でのシェアは小差ながら逆転には至らず

 それでは日本のデスクトップOSシェアはどうだろうか。推移としては米国に似ているものの、まだWindows 10とWindows 7のシェアは逆転していない。しかし両OSのシェアが小差になってから半年近くが経過しており、2〜3カ月のうちに逆転する可能性が高いと言える。

 直近でMicrosoftが仕掛けるイベントとしては、Windows 10の次期大型アップデート「Creators Update」が2017年3月末ごろまでにリリースされる見通しだ。また、AR/VR向けの新プラットフォーム「Windows Holographic」などWindows 10の利用を前提とした新しい仕組みも整備されつつある。レガシーな資産にこだわりがない限り、Windows 10の利用メリットは今後も高まっていく。

 課題とみられていたゲーム用途でもWindows 10のシェアは伸びており、ゲーム配信プラットフォームのSteamにおけるOSシェアは、2016年12月にWindows 10が50%を超えてトップとなり、3割強のWindows 7を引き離している状況だ。

StatCounter 5 2015年12月〜2016年12月の日本におけるデスクトップOS(タブレットを含まない)シェアの推移(出典:StatCounter)
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月01日 更新
  1. NVIDIAがPC向けArm SoC「N1/N1X」で帰還? Windowsとの“匂わせ”から読み解く次世代ハードとPC市場 (2026年05月31日)
  2. ついに日本でも販売を開始したAIグラス「Ray-Ban Meta(Gen 2)」実機レビュー 完成度は高いが課題も (2026年05月29日)
  3. Appleが新しい画像圧縮技術「PICO」をGitHubで発表/「Googlebook」はArmベースのSoCを採用 (2026年05月31日)
  4. 「実は社長を狙ってました(笑)」──元日本MS幹部が語るグーグル・クラウドへ移籍した理由と「伸び代しかない」日本のAI市場の今後 (2026年05月27日)
  5. 鍵を取り出す手間を省いて指紋やカードで解錠できる「キャンディハウス セサミタッチプロ」が15%オフの5508円に (2026年05月29日)
  6. 片手で持てる55万円の超ハイスペックミニPC「MINIX ER939-AI」が登場! 夏向け冷却台の新製品も (2026年05月30日)
  7. 鉄道運転シミュレーターが楽しくなる! 「ズイキマスコンPRO」(クラファン版)を買って使ってみた (2026年05月29日)
  8. スマートウォッチとの“2台持ち”がはかどる! 約12gで画面レスの「Google Fitbit Air」とパーソナルAIコーチの実力を試す (2026年05月26日)
  9. 「エレコム スイッチングハブ EHC-LQ01-5」がスマイル Saleで24%オフの5680円に (2026年05月28日)
  10. デスクワークの疲労を“電動ストレッチ”でリセット 座面にファンを内蔵した次世代ワークチェア「Omni Pro」や大柄な人向け専用モデルがLiberNovoから (2026年05月30日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年