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ついにボタン型コンピュータ「Curie」が登場――2015年のIntelは何を目指すのか:「ムーアの法則」50周年でここまで来た(3/3 ページ)
2015 CESの米Intel基調講演では、PCやスマートデバイス、サーバのプロセッサを超え、ウェアラブルやスマートハウスといったIoT、3Dインタフェース、無線技術、そしてセキュリティに注力していく姿勢がより鮮明になった。
IoTの普及には「セキュリティ」技術も欠かせない
セキュリティ分野ではIntelがプッシュする「True Key」技術のデモが紹介されている。これは顔認証や指紋認証など、複数のファクターによる認証を行ってPCや物理的なゲートでのアクセス権を制御する技術で、簡単なところではPCへのログイン動作、応用例としてスマートロックを組み合わせた扉の開閉がデモで紹介された。
今後IoTの進展でネット接続可能なデバイスの種類の爆発的増加が見込まれており、セキュリティ対策は重要なテーマの1つとなっていくだろう。Intelのこのセキュリティ分野への積極的な取り組みは、同社一連のウェアラブルやIoT戦略とも連動している。
「ムーアの法則」発表から50周年を迎えて
クルザニッチ氏の講演のラストでは、2015年が「ムーアの法則」(半導体の集積密度が18~24カ月周期で倍増するという内容)の論文公開から50年が経過した記念の年であることが説明され、その提唱者であるゴードン・ムーア氏によるビデオメッセージが公開された。
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この節目にあたる年に、Intelは何らかのイベントやプロモーションを仕掛けてくるかもしれない。この辺りにも注目して、今年のIntelをウォッチしていると面白いだろう。
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