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画面が大きいだけじゃない! 進化しまくりの「Google Nest Hub Max」を使ってみた山口真弘のスマートスピーカー暮らし(1/4 ページ)

スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回は、国内販売が開始された「Google Nest Hub Max」を紹介する。

 「Google Nest Hub Max」は、既存の「Google Nest Hub」の大型版となる、10型タッチスクリーンを採用したスマートディスプレイだ。2019年5月の「Google I/O 2019」で発表され、一足先に海外で発売されていたが、この11月からは日本でも購入可能になった。

 画面サイズの大きさに目が行きがちな本製品だが、カメラの搭載により、ビデオ通話を始め複数の機能が追加され、7型のGoogle Nest Hubとは比べ物にならないほど用途の幅は広がっている。「画面が大きいだけ」と思っていると驚かされることは必至だ。今回は借用した製品をもとに、Google Nest Hubとの違いを中心に徹底チェックする。


「Google Nest Hub Max」。今回試用したCharcoalとChalkの2色で展開される

製品パッケージ。10型ということでかなり大きく、厚みもある

見た目は「Google Nest Hub」のサイズ違いだが……

 まずは外観回りをざっとチェックしておこう。画面サイズは前述のように従来の7型から、iPadと同等の10型へと大型化している。その割に、10.1型のAmazon「Echo Show」ほどの威圧感を感じないのは、ボディーが黒でなく白基調であること、また奥行きが約101.2mmとあまりないせいだろうか。

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 使い方に大きな影響を及ぼすのが、カメラの搭載だ。従来モデルはプライバシーへの配慮かカメラを備えていなかったが、本製品は正面上部にカメラを内蔵したことで、ビデオ通話が利用可能になった他、後述する「Face Match」のような、ユーザーを認識しての情報表示もできる。

 スタンドにはデュアルステレオスピーカーに加えてウーファーも内蔵しており、それゆえ音の迫力は相当なものだ。このあたりは、サブウーファーを搭載したEcho Showを意識した仕様と言えるだろう。先日登場した、Appleの「HomePod」に激似の「Echo Studio」もそうだが、スマートスピーカー周辺は、明らかに他社製品を意識した“共通の仕様”があって面白い。

 その他の特徴は、基本的に7型のGoogle Nest Hubに準じており、画面下部からのぞくスタンドの脚部にスピーカーを内蔵することや、画面右側の背後に音量ボタンがあるレイアウトなども同様だ。


付属品一覧。本体にACアダプター、スタートガイド一式など、Echoシリーズでおなじみの内容だ。ちなみに電源アダプターはGoogle Nest Hubとはコネクター径が異なっていて互換性はない

500mlペットボトルとのサイズ比較。その大きさがよく分かる。サイズは約250(幅)×182.5(高さ)mmだ

横から見たところ。ディスプレイ自体はかなり薄型だ

背面。ウーファーは中央「G」マークあたりに配置されている

Echo Showと同様、カメラを物理的に覆うスライドカバーを搭載する

画面右側背面に音量調整ボタンを備える

視野角は広く、上からのぞき込んでもはっきりと表示内容が分かる

横方向の視認性も十分だ

7型の「Google Nest Hub」(右)との比較。10型と7型ということで、かなりサイズ差がある

横から見たところ。奥行きもGoogle Nest Hub Maxが約101.2mm、Google Nest Hubは約67.3mmとかなり違う

Amazonの「Echo Show」(右)との比較。本体下部のスピーカーが正面から見えるデザインのせいで、Echo Showよりは背が高い

横から見たところ。奥行きは本製品の方が短い

 続いて、セットアップの手順を見ていこう。

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