「何はなくともキーボード、何がなんでもキーボード」な人のためのNetbook──「dynabook UX」:2009年PC夏モデル(4/4 ページ)
東芝のNetbook第2弾「dynabook UX」は、とにかく「キーボード」とその使い勝手を工夫したNetbookだ。割り切った機能もあるが、何より操作性が心地よいPCに仕上がっていた。
「電子辞書」+「英文翻訳・発音」機能付きのユーティリティソフトも付属
Netbookのプリインストールソフトに関しては、コストの観点からほとんど付属しない製品が多い。この中で、dynabook UXは東芝独自のユーティリティソフト以外に、多機能な音声認識ソフトである「LaLaVoice」が付属する。
LaLaVoiceは、ブラウザの表示内容などを含めた「音声の読み上げ」や「音声での文字入力」機能、「音声でのPC操作」が行える音声認識ソフトだ。例えばブラウザを音声で起動しつつ、「戻る」「進む」といった操作を音声で制御できる。
さらに、自動翻訳機能もある。日本語の文章を発声すると自動で英文翻訳し、その英文をネイティブに近い発音で読み上げてくれる。
うまく認識させるには認識できた文字列を解析し、正しいと思われる文章に修正してくれるため、単語別でなく、ある程度一気に文章を発声するのがコツのようだ。このほか、日本語をキーボード入力して英語翻訳・発声させることも可能だ。適当な文章を翻訳できるのがポイントで、海外渡航時や外国人とコミュニケーションをとりたいときなどに役に立つことだろう。
このほか、国語辞書や英和・和英辞書、百科事典、ウィキペディア日本語版などをまとめて検索できる電子辞書ソフト「デ辞蔵」も用意する。オンライン検索とともに、ローカルのみ、ローカル+オンラインを複合して単語を検索できるので、インターネット接続環境がないシーンでもなかなか便利に使えそうだ。
割り切りはある。ただ、これを打破する操作性を実現
dynabook UXは「普段の使い勝手」が従来モデルのNB100から特に大幅な進化を遂げた反面、割り切られた機能もある。例えばBluetoothが省かれ、メモリカードリーダーはメモリースティックが非対応となり、スピーカーがステレオからモノラルに変更された。もっとも、これらの省略は致命的ではないと考える。キーボードを含めた操作性の向上と比べて、どっち? と問われると、許せる範囲だろう。ちなみにメモリカードリーダーは、SDメモリーカードがほぼすべて収まるタイプのスロットとなったので、ユーザーによっては逆によろこばしい変更といえる。
多くの人にとって、NetbookはサブPCとして使われるPCだ。コストが重要なNetbookにおいて、こだわるところと省くところのメリハリをはっきり設定したところはかなり評価できる。「入力しやすいキーボード」を備えたNetbookを望むなら、一考の価値があるといえるだろう。
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