Windows 7の進化をコントロールパネルで見る:Windows 7 交響曲(3/3 ページ)
各種設定をカスタマイズするのに欠かせないWindowsのコンパネ。Windows 7では項目が整理され、便利な新機能も加わった。XP、Vistaと比較しながらチェックしていこう。
Windowsタッチの設定もコントロールパネルから
Windows 7搭載PCにタブレットやタッチパネル付き液晶ディスプレイを接続した場合(もしくは最初からこれらの機能を搭載している場合)、コントロールパネルに「Tablet PC設定」と「ペンとタッチ」の項目が現れ、タッチ操作の設定が行える。
Windows 7のHome Premium以上のエディションには、2本指によるマルチタッチ機能「Windowsタッチ」が用意されているが、当然ながらWindowsタッチ対応の液晶ディスプレイをつないだ場合の設定もここから行う。「Tablet PC設定」ではタッチパネルのキャリブレーションや利き手の設定、「ペンとタッチ」ではペン操作の機能割り当て、フリック(指で画面をはじく動作)の機能や感度、手書き認識などの設定がまとめてできる。
ちなみに現状でWindows 7でのマルチタッチ操作に対応した液晶ディスプレイは、アイ・オー・データ機器の「LCD-AD221FB-T」、デルの「SX2210T」などが国内で入手できる。また、標準でマルチタッチ機能を備えたWindows 7搭載PCも複数のメーカーから販売中だ。
生体認証やGPSなどの管理にも対応
そのほかにもWindows 7のコントロールパネルには、ログオンパスワードや証明書、Webサイトのアカウントといった各種資格情報を一カ所にまとめて保存できる「資格情報マネージャー」、指紋リーダーなどの生体認証デバイスを管理する「生体認証デバイス」、GPSなどのセンサーを管理する「位置センサーとその他のセンサー」などが新機能として用意されている。Windows 7では指紋認証のデバイスやGPSなどをOSが標準でサポートしているため、こうしたメニューが追加されているのだ。
拡張子の関連付けとWindows Update
これはWindows 7の新機能ではないのだが、XPとVista/7では、Windows Updateや拡張子の関連付けの操作方法が大きく変わっている。XPからVistaを飛び越して、Windows 7に乗り換えるユーザーは覚えておくといいだろう。
XPの場合は、Internet ExplorerでWindows Updateのサイトに接続して更新を行うが、Vista/7の場合はコントロールパネルに「Windows Update」の項目が用意され、ここから専用のプログラムを起動して更新を行う。
拡張子の関連付けは、XPの場合は「フォルダオプション」で実施できたが、Vista/7ではコントロールパネルの「規定のプログラム」にある「ファイルの種類またはプロトコルのプログラムへの関連付け」から実施するようになった。
Windows 7は物理メモリと利用可能メモリの容量が正しく分かる
昨今はメモリモジュールの低価格化が進み、メーカー製PCでも4Gバイト以上のメインメモリを標準搭載したPCが増えてきた。しかし、32ビット版のWindowsでは、4Gバイトの物理メモリを載せても、実際にOS上で利用できるのは3Gバイト程度に限られる。
つまり、物理メモリと利用可能なメモリの容量が実際は異なるケースがあるのだが、困ったことにXPやVistaでは3Gバイトを超える物理メモリを正しい容量で表示できない。VistaについてはService Pack 1で表示方法が変更され、大容量の物理メモリも正しく表示できるようになった(マイクロソフトのサポート情報「文書番号946003」を参照)が、物理メモリに対して実際に利用できるメモリ容量がはっきりと分からないという問題があった。
Windows 7の場合、搭載している物理メモリと利用可能なメモリの両方を表示するようになり、大容量のメモリを搭載している環境で、利用できるメモリの確認が容易になった。なお、今回確認した限りでは、物理メモリが2Gバイトしかない場合は「実装メモリ(RAM)」には「2Gバイト」としか表示されなかった。搭載されている物理メモリと、利用可能なメモリの容量が異なる場合のみ、表示内容が変更されるようだ。
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