ギガバイトの“板モノ”を買うなら今が狙い目か:古田雄介のアキバPickUp!(2/4 ページ)
風が吹けば桶屋がもうかる。それなら、PCパーツの代理店が変わるとアキバでは何が起きる?
「9000円前後の今が底値だと思います」――ショップによる2TバイトHDDの値動き観測
大容量HDDの値下がりは7月に入っても続いており、ウェスタンデジタルの2TバイトHDD「WD Caviar Green WD20EARS」を9000円以下で販売するショップが複数みられるようなった。すでに、旧型の500Gバイトプラッタモデルは市場在庫が少なく、これらの価格は667Gバイトプラッタの新型につけられたもの。ただし、「このあたりが底値では」といった声も聞かれるようになっている。
クレバリー1号店は「仕入れ値の推移から考えても、いまが底値の状態でしょうね。9000円前後から下がるとしたら、取って代わるような大容量モデルや高速モデルが出たときだと思います。ただ、シーゲイトや日立GST、サムスンなどの2TバイトHDDは、少し遅れてWD20EARSにつられるように安くなってきています。ウェスタンデジタル以外のメーカーで一番安い2TバイトHDDは、1万円前後から1万1000円前後ですが、それが9500円から1万円前後に収まるかもしれません」と語る。
すでにHDDの売れ筋は1Tバイトや1.5Tバイトモデルから2Tバイトに移行しているが、その用途は「まあ、データ保存用ですよね」(T-ZONE.PC DIY SHOP)。「ブート用ならSSDや7200rpm以上の高速モデルを購入する人が多いですから。けっこうすみ分けられていると思いますよ」とのことで、ストレージのなかでも2極化が進んでいるようだ。
そうしたなか先週登場したのは、ウェスタンデジタルの「VelociRaptor WD4500HLHX」。5月後半に登場したシリーズ初のSATA 3.0対応モデル「WD6000HLHX」の下位にあたる製品で、容量は150Gバイト少ない450Gバイトとなっている。回転数は10000rpmと高速で、ブート用ドライブとして注目されている。価格は2万7000円弱だ。
ただし、初入荷の時点では様子見のユーザーが多かった様子。某ショップは「600GバイトのWD6000HLHXは3万3000円程度で登場しましたが、ブート用なのに容量が大きすぎるという声をよく聞きました。それを考えると今回のWD4500HLHXは、速度はそのままに容量を抑えた狙い目のモデルといえます……が、価格の下げ幅がちょっと小さい。これだとSSDを選ぶ人が多いでしょう」と厳しめのコメントを残していた。
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