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東芝、業界最小クラスの「TransferJet」対応LSIを製品化──PC、スマホ、デジカメ向け
東芝が、高感度+業界最小のパッケージサイズを実現したTransferJet対応LSIを製品化。2012年1月にサンプル出荷をはじめる。
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東芝 セミコンダクター&ストレージ社は9月26日、近接無線伝送規格“TransferJet”対応の新LSI「TC35420」を製品化したと発表。2012年1月末よりサンプル出荷、2012年第2四半期に量産をはじめる。
TransferJetは、機器をかざして高速にデータを転送できる近接無線伝送規格の1つ。2011年現在、よく使われる赤外線通信やFeliCaなどの非接触IC規格と同様の使い勝手ながら、規格上最大560Mbpsとより高速にかつ低消費電力でデータを転送できる特徴を持つ。ノートPCやタブレットデバイス、スマートフォン、デジタルカメラなど、小型・軽量ながら大容量のデータを扱うデジタル機器への採用を見込み、対応メモリカードやリーダー機器などはすでに製品化されている。
新LSI「TC35420」は、独自のRF混載LSI技術により2011年9月現在、業界最高の受信感度-78dBmの実現とともに、TransferJet用RF回路とRFスイッチを内蔵し、業界最小のパッケージサイズを実現したのが特徴。パッケージサイズは4(幅)×4(奥行き)×0.5(高さ)ミリ。月産予定数量は100万個。
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