店頭モデルも「爆速SSD RAID」に強化、13.1型のハイエンドモバイル──「VAIO Z」:2012年PC春モデル
最上位モバイル「VAIO Z」が小リニューアル。店頭モデルはより高速な「第3世代SSD RAID」を標準搭載、カスタマイズモデルも新色「シルバー」が追加され、より高速なCPU+フルHDディスプレイなど幅広い構成でオーダーできる。
- VAIO 2012年春モデルまとめはこちら→15.5型モバイル拡充、“Z”に新色、編集ソフト刷新――ソニーの「VAIO」春モデル
極薄軽量ボディ+PMD仕様を継承 標準仕様モデルにも高速な「第3世代SSD RAID」を採用
重量1.15キロ/厚さ16.65ミリ。薄型軽量ボディと高いパフォーマンスを両立する最上位モバイルノートPC「VAIO Z」シリーズは、2011年夏モデルのデザインや基本システムを継承しつつ、一部構成・パーツの刷新でより性能を向上させた。
店頭販売向けの標準仕様モデルは「VPCZ239FJ/B」の1機種。従来と同様に、購入時に仕様をカスタマイズできるソニーストア直販のVAIOオーナーメードモデルも用意する。発売は2012年2月4日、VPCZ239FJ/Bは実売約20万円と予想される。
標準仕様モデルの主な変更点は、従来比約2倍のパフォーマンスとなる「第3世代SSD RAID」と上位CPUの採用など。第3世代SSD RAIDは従来はVAIOオーナーメードモデルでのみ選択可能だったパーツで、規格値で従来比約2倍の転送速度高速化を実現する。厚さ16.65ミリ、重量1.15キロの薄型・軽量のボディ、外部GPUと光学ドライブを外付けの専用ドッキングステーションで実現する「Power Media Dock」、1600×900ドットの高解像度13.1型ワイド液晶ディスプレイの搭載といった基本仕様は従来モデルより変わらない。
主な仕様は、Core i5-2450M(2.5GHz/最大3.1GHz)+Intel HM67 Expressの組み合わせに、4Gバイトのメインメモリ、128GバイトのSSD(64Gバイト×2 SSD RAID/Serial ATA 6Gbps)、1600×900ドット表示の13.1型ワイド液晶ディスプレイなど。Power Media Dockの接続で、Radeon HD 6650M(グラフィックスメモリ1Gバイト)による外部グラフィックスとDVDスーパーマルチ機能も利用可能。OSは64ビット版Windows 7 Home Premium(SP1)、オフィススイートはOffice Home and Business 2010(SP1)をプリインストールする。
バッテリー動作時間は約9時間で、約17.5時間動作の拡張シートバッテリーも用意する。通信機能はIEEE802.11a/b/g/n準拠のデュアルバンド(2.4GHz/5GHz)無線LAN、WiMAX、Bluetooth 2.1+EDR。主なインタフェースにUSB 3.0(兼Power Media Dock用端子)、USB 2.0×2、HDMI出力、アナログRGB出力、ヘッドフォン出力、有効画素数131万画素のExmor CMOSセンサー搭載Webカメラ、指紋センサー、メモリースティック デュオスロット(PRO-HG対応)、SDメモリーカードスロット(SDHC/SDXC/UHS SDR50対応)を搭載する。
VAIOオーナーメードモデルは新カラー「シルバー」追加 フルHD液晶、より上位のCPUなどにカスタマイズ可能
フルカスタマイズに対応するVAIOオーナーメードモデルは、より上位のCPU、フルHD(1920×1080ドット)表示の液晶ディスプレイ、カラーバリエーション、Xi(LTE)モジュール、OSエディションなど、構成パーツやプリインストールソフトウェアを広範囲にカスタマイズできる。今回の春モデルより、カスタマイズカラーに新色「シルバー」が追加された(従来モデルはブラック、カーボンブラック、ブルー、ゴールド)。
CPUはCore i7-2640M(2.8GHz/最大3.5GHz)やCore i5-2540M(2.6GHz/最大3.3GHz)、Core i5-2520M(2.5GHz/最大3.2GHz)、Core i5-2450M(2.5GHz/最大3.1GHz)、Core i3-2310M(2.1GHz)より、メモリも8Gバイト(4Gバイト×2)や6Gバイト(4Gバイト+2Gバイト)などより選択可能。ストレージは512GバイトSSD(256Gバイト×2)、256GバイトSSD(128Gバイト×2)、 128GバイトSSD(64Gバイト×2)より選択でき、Serial ATA 6Gbpsの第3世代SSD RAIDを採用する。
液晶ディスプレイは1920×1080ドット(フルHD)表示の13.1型ワイド液晶もラインアップする。従来と同様のNTSC比100%(u'v'色度図)に加えて、Adobe RGBカバー率96%の広色域タイプとなる。キーボードは英字配列/日本語配列カナなしタイプ、バックライトの有無も選択できる。
通信機能は、WiMAXに対応しない代わりに送受信最大450Mbpsとなる3×3 MIMO対応のIEEE802.11a/b/g/n無線LANモジュールのほか、ワイヤレスWAN+GPSの同時搭載にも対応する。ワイヤレスWANはNTTドコモのLTEサービス「Xi」が選べる。Power Media Dockについては、ドック内蔵の光学ドライブとしてBlu-ray Discを選択できるほか、ドックなし/本体のみとする仕様でも購入できる。
OSは64ビット版のWindows 7 Ultimate(SP1)やWindows 7 Professional(SP1)のほか、Adobe CS5.5+Windows 7 Ultimateを組み合わせた選択肢も用意した。
VAIOノートPC店頭モデルの概要(その1) | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
シリーズ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD | OS | 実売 |
VAIO Z | VPCZ239FJ/B | 0スピンドル | CPU/SSD強化 | Core i5-2450M (2.5GHz/最大3.1GHz) | 4GB (DDR3) | 128GB (SSD RAID 0) | 64ビット版7 Home Premium (SP1) | 20万円前後 |
VAIOノートPC店頭モデルの概要(その2) | ||||||||
シリーズ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | GPU | TV/オフィス | 重量 |
VAIO Z | VPCZ239FJ/B | 13.1型ワイド | 1600×900 | Intel HM67 | DVDスーパーマルチ | Radeon HD 6650M/CPU統合 | Office Home and Business 2010 | 約1.165キロ |
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