長時間録画がしやすくなった21.5型地デジPC――「VAIO J」:2012年PC春モデル
21.5型ワイドディスプレイを備えた地デジ対応PC「VAIO J」の春モデルは、基本性能を強化したミドルレンジモデルの後継機種が登場した。光学ドライブがBDXLに対応し、長時間録画がしやすくなっている。
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キーボードとマウスがスリムに
ソニーは1月25日、地デジ対応液晶一体型PC「VAIO J」の2012年春モデル「VPCJ238FJ」を発表した。これは2011年秋冬モデルのミドルレンジモデル「VPCJ227FJ」の後継機種となる。2012年2月18日発売予定で、価格はオープン。実売価格は16万円前後となる見込みだ。
従来機種と比較するとCPUがCore i5-2430M(2.4KHz/最大3KHz)からCore i5-2450M(2.5KHz/最大3.1KHz)となり、HDDの容量が1Tバイトから2Tバイト(5400rpm)に倍増した。また、光学ドライブのBlu-ray Discドライブは大容量ディスクのBDXLに対応した。
そのほかの仕様は従来機種と同様だ。メモリは4Gバイト(最大8Gバイト)、グラフィックスはCPU内蔵のIntel HD Graphics 3000を利用する。ディスプレイは1920×1080ドット対応の21.5型ワイド液晶ディスプレイとなる。テレビチューナーは地上デジタル、BSデジタル、CS110度デジタルの3波対応チューナーを2基備え、AVCトランスコーダーによる長時間録画にも対応する。
インタフェースはUSB 2.0×2、USB 3.0×2、ギガビットLAN、メモリカードスロット(SDHC対応SDメモリーカード、メモリースティックデュオなどを利用可能)、音声入出力などを備える。IEEE802.11b/g/n準拠の無線LANやBluetooth 4.0+HSも使用可能だ。
OSは64ビット版Windows 7 Home Premium(SP1)、オフィススイートはOffice Home and Business 2010を備え、画像/動画編集ソフトはPremiere Elements 10やPhotoshop Elements 10の体験版が利用できる。また、春モデルから付属のキーボードとマウスのデザインが新しくなり従来モデルよりも小さくなる。
なお、直販のVAIOオーナーメードモデルでは、「ベージュ」や「レッド」などの直販限定カラーを用意するほか、8Gバイトメモリや、2TバイトHDDなどを選択できる。外付けGPUにRadeon 6470(グラフィックスメモリ512Mバイト)を搭載するなど、好みに応じたカスタマイズができる。
VAIO J店頭モデルの概要(その1) | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
シリーズ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD | OS | 実売 |
VAIO J | VPCJ238FJ/L・W・B (3色) | 液晶一体型 | CPU/HDD強化、BDXL対応、キーボード/マウス小型化 | Core i5-2450M (2.5GHz/最大3.1GHz) | 4GB (DDR3) | 2TB | 64ビット版7 Home Premium (SP1) | 16万円前後 |
VAIO J店頭モデルの概要(その2) | ||||||||
シリーズ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | GPU | TV/オフィス | 重量 |
VAIO J | VPCJ238FJ/L・W・B (3色) | 21.5型ワイド | 1920×1080 | Intel HM65 | BDXL対応Blu-ray Disc | CPU統合 | 3波デジ×2/Office Home and Business 2010 | 約8キロ |
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